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西向き極小のベランダガーデニング。 初心者ならではの失敗とチャレンジの記録です。

母が退院して2週間が経過しました。
すっかり新緑の季節になりましたが、我が家はちっとも爽やかではありません。

庭のモミジも緑鮮やか。

今回の入院でも、案の定、せん妄が激しくて看護士さんを苦しめたようです。
夜中に自分の携帯で警察に電話するなどの事件も起こし、前回の入院時より一段と攻撃的な態度も増えてしまいました。

これが2週間程度で戻る訳が無く…。

私とダンナ氏は、ほぼ毎日寝不足。物を投げつけたりする機嫌の悪い日と、立ち上がることすら出来ない赤ちゃんのような日とが交互にやってきて、介護の難しさを目の当たりにしています。

放置されて庭はいい感じにナチュラルガーデン風。

夕べは夜中2時ごろから朝まで、足が痛い腰が痛いと騒ぎ、揚げ句の果てに不機嫌な無頼者になりはてて今に至ります。

無頼者の日は何故か動けるし頭も比較的回転するようで、台所の洗い物や片づけをトンチンカンにこなし、自分は完璧だと言わんばかりに威張り散らしております。

そんな時は意思を尊重してやりたいようにさせてるけど、洗い物は全部もう一回やり直しだし、おかしなところに仕舞い込まれたものを発見しなくてはならないし、本当に手がかかる。

赤ちゃんの日はベッドからの立ち上げや椅子への着席、おトイレの介助が必要になるので、ほぼ一日中一緒にいなくてはなりません。心不全対策で利尿剤を沢山服用しているので、夜中も1時間に1回はトイレに行きます。今はまだ病み上がりなので、週3回のデイサービスは時短で午後2時には帰ってきてしまうし機嫌も悪いので、この2週間は、退院後の医療保険サービスを駆使して、訪問看護士さんに頻繁に来てもらい、ご機嫌をとってもらっていました。

その特別期間も昨日でお終い。来週からは週に1回の訪問になってしまいます。
辛い…。機嫌直しの名人だったのに。

ちなみに、無頼者デーに自分の吐いた暴言は、本人はしっかり覚えているようです。
何故かイライラしてしまう、そんなつもりはないのにケンカを売ってしまうと自認しています。そこがちょっと認知症と違う感じで、取り扱いがとても難しい。忘れてくれたら楽なのに。

シラー・カンパニュラータが花盛り。

母と付き合いの長い地元病院の看護士さんからは、早めに精神科を受診した方が良いよ家族の方が倒れちゃう、と助言をいただいていますが、やっぱり薬での精神コントロールとなっていくと、何と言いますか、程よく穏やかにするのは難しいんだと思います。すでに不眠対策として眠る前に服用するマイルドな精神薬、いわゆるマイナートランキライザー(抗不安薬)は処方されているのだけど、こんなもんじゃ効かない日が多いとなると、さらに強い薬を処方されるんでしょうね。
…赤ちゃんデーはすでにヘロヘロなのに、輪をかけてヘロヘロになるかも?と思うと胃が痛い。

介護が楽になるようにヘロヘロにしたところで、結局は素人が自宅で介護するのはとても難しい。そうなると早々に施設入所をせざるを得なくなるだろう、とも言われました。

そりゃそうだよね。

大手毬は咲き始めの黄緑が一番好き。

そもそも心不全は鬱状態に陥る事も多いらしく、さらに認知機能が低下してる高齢者だから、難しい。

切っ掛けは入院ストレスだったとしても、退院後もこの不安状態が続くのは、その主軸となるものが抗うことが出来ないものだからだと私は思っています。

加齢の絶望、死への恐怖、夫を失った寂しさ。

これは娘の私がどうこうできる問題ではありませんわな。

兎も角、退院後2週間は我慢しよう耐えよう、とダンナ氏と二人で決めていたけど、その2週間目となり、この状況は思っていた以上に困難で、どういう結論を出すべきか迷います。

所々で白雪芥子が咲いてます。

私は「介護は時間をかけた看取り」だと思っているので、元気になってもらいたいとか長生きしてもらいたいとか、そんな事は思っていません。心不全もすでに末期状態ですし。
ただ、生きてる間は一回でも笑う回数が多いようにしてあげたい、とは思っています。

だけど、どうしたらそれが実現できるのかが全く判らなくなって、暗礁に乗り上げています。

今も暗い自室で鬼のような形相で睨んでいます。
イライラや夜間疼痛の原因になっている精神不安を取り除けたらどんなに良いか。でも逆に失うものも沢山あるかもしれない。
本人には難しい話は理解できないだろうけど、人生の閉じ方を家族が決めてしまって良いのだろうか。

悩む。悩んでもスッキリと答えは出ないだろうけど、時間が許される限り、悩むしかないのだろうと思います。

皆さん、大きくなってきました!

この夏野菜が実るまで、母はここに居られるのだろうか。
3人で収穫を楽しめますように。

Posted on 4月 12, 2023 at 4:14 pm by Naomi / 6 Comments

またまたご無沙汰してしまいました。

実は2月の中旬から、母の心不全がまた増悪してしまって、2月22日に緊急入院となってしまいました。

今年は梅が良く咲いたのに、母は見れなかった。

心不全ってのはこうやって入退院を繰り返していくものだと分かってはいたけど、まだ退院してやっと2ヶ月だったから、少し…というよりかなり動揺してしまいました。毎日の食事は極限まで塩分を減らしていたし、できる限り筋肉量を減らさないように活動させていたつもりだけど、ダメでした。
長年服用してきた利尿剤も効き目が薄れてしまい、どうにも浮腫みが解消できなくなってしまったんです。

浮腫み、つまり体水分が多いと、心臓に負担がかかって弱ってしまい、さらにポンプ機能が落ちて代謝が悪くなって浮腫む、という悪循環にはまってしまうのが心不全。訪問看護もお願いしていたけど、やっぱり在宅看護は難しいです。QOLの維持に必死になってきたけど、結局はこんな風に緊急入院で辛い治療をさせなくてはいけなくなってしまう。
本人にとって一番良いのは何だろう?と考えても考えても、答えがスッキリと出る事はない。

そうはいっても、入院してしまったものは仕方ない。
気持ちを切り替えて母の事は医療のプロに任せ、入院中に東京の荷物を全部運んでしまえ!となりまして。

前回、私の衣類やミシンは、運送屋さんの「単身パック」というサービスを使ったのですが、3月に入るともう予約で一杯で無理。そこで今回はフットワークの良さそうな赤帽サービスを使いました。
処分する物を残し、取り急ぎ全ての荷物を実家に運び入れて、引っ越しはほぼ完了。東京のマンションには大きな家具や家電といった山盛りの粗大ごみと掃除用具などの少しの日用品を残すのみとなりました。

さよならトキオ。楽しい暮らしをありがとう。

なんか、気持ちが切り替わった感じがしました。

もう東京では暮らせないと諦めが付いたというか、二重生活から解放された安堵感もあるし、全ての“中途半端”から一歩前進した気もするし、これからが正念場だという気合いも入った気がする。

ここは嫌で出ていった田舎だから、期待も希望もこれっぽっちもないけど、これまでずっと引き摺っていた東京の暮らしを終える「寂しさ」とは違う、何か新しいステージ感が心の中に湧きつつあります。

けれど。その一方で、ダンナ氏はこれからマスオさん状態になるわけで。
母が入院している今のうちに二人で予行練習のような暮らしをしていますが、きっと心中穏やかでは無いでしょうな。

一緒に来てくれて、ありがとね。

新しい栽培棚は、デスク脇。気が散るねぇ笑

やっと種を蒔く気になりました。

いつもの生活を取り戻すべく、遅ればせながら種まきもしました。
今度の栽培棚は、スペースの関係上、仕事デスクのすぐ脇です。

ここ数年恒例のサプリケース&フェルト培地に種を蒔いたのは、トマト「レッドオーレ」「サンマルツァーノ(自家採種)」「クオールディブエ」、どっさりピーマンことサカタの「翠玉二号」です。

ところが、留守が多かったり温度調節が不十分だったりして、催芽したのはレッドオーレとピーマンだけ。茹だってしまったのかもしれないなぁ。

ピーマンとレッドオーレしか催芽しなかった…

ちなみに今年は水耕はやらない予定です。2階のベランダがそこそこ広くて日当たりも良いんだけど、母の面倒を見ながら、庭と水耕との両方を管理するのって大変そうですしね。やるとしてもペットボトル栽培程度が今は限界だろうな。

それよりも土で育てたクオールディブエやサンマルツァーノってどんな感じなのかな?とパイロット栽培したかったんですが、そう簡単にお試しはできなかった…。
そもそもクオールディブエなんてたいぶ古い種だし、サンマルツァーノも自家採種の種だし、1割発芽すれば良い方かもしれないので、秋トマトに向けて催芽を再挑戦しようと思います。

懐かしのクオールディブエ。

レッドオーレ、発芽中。

これから、キュウリやオクラなんかも播こうかと思っています。
母の好きな切り花もたくさん播こうと思います。

きっと今後も入退院を繰り返してしまうであろう母が、いつ帰ってきても何かしら楽しめるような庭にするのが現在の目標。
そうだ。インゲンや枝豆も良いね。プランターも用意しなくっちゃね。

東京の粗大ごみの片づけや住所変更の手続きでまだまだ忙しいけれど、
新しい暮らしを楽しんでいけるように、気持ちを前に向けて、極的に動いていこうと思います。

Posted on 3月 14, 2023 at 8:41 am by Naomi / 6 Comments

母の退院前に申請していた介護認定の見直しが受理されて、要介護3になりました。
諸々の手続きや契約を終え、母の精神状態も少し安定してきてホッとしていたら、退院後検診でまたしても心不全の増悪が疑われる状態になってしまいました。

慢性心不全は、こんな風に繰り返し繰り返し患って弱っていくものではあるけれど、それにしても早い。
で、これまでの主治医の助言で、隣町の少し大きな病院の循環器専門医に診察してもらいました。

そして案の定、新しい病院に行くというストレスで、その前後はまた不安定な母になってしまいまして。
簡単に不安定になるなぁ。そういうもんなの?高齢者って…。

細かな再検査をしてもらって結局、薬の見直しだけで来月まで様子を見ることになったけれど、慢性心不全だから、寝るときは肺に水が溜まらないように上半身を高くして寝かしてあげてとか、浮腫みをとるためにこれまでとは違う利尿剤になって夜中のおトイレが大変とか、まぁ兎も角、

私の寝る時間がない。

日中、仕事が暇なときは寝ればいいんだろうけど、そうすると母も寝ちゃうので、結局昼夜逆転の一途を辿ってしまう。

それはまずいので塗り絵をさせたり何か作業をさせたり、必死に昼寝をしないようにちょっかいを出しているのだけど、そうすると私も昼寝できない。
もちろん仕事もあるので、睡眠時間は減るばかり。

唯一、母のデイサービスの日は昼寝できるんだけど、そういう時にかぎって仕事が入ってきたり、出かけなくちゃいけなかったり、本当なら東京に帰って荷物の整理もしたいし、結局寝る暇が無い。
それを案じて、母の退院後は東京から毎週後半はダンナ氏がヘルプに来てくれているのだけど、
私たちが寝ている仏間は元は父が寝ていた和室で、母の部屋とは襖一枚という構造の、かなり気密度の低い部屋なの。

私はそもそも眠りがとても浅いから、長時間寝ないとダメなタイプなんだけれど、田舎に住むようになってからは、さらに眠りが浅くなってしまっています。2階の自分たちの部屋で寝てしまうと母の様子がわからないから、介護という意味では都合の良い寝場所なんだけれど、ここがともかく眠れない部屋なのよ。

午前3時25分、家のすぐ脇の細い道路に激震が走る。
何をどう間違えたらここをそんな巨大なものが通るのか?というぐらいの大型トラックが、信号のない田舎道をすっ飛ばして走る。

ずどどどどどどどーーーーん!

母は耳が遠いので、本人曰く「トラックの音なんか気にした事はない」と言うんだけど、耳が遠いってのは脳が音を把握できてないだけで、鼓膜が破れてる訳じゃない。だから音自体は聞いている。

ぎゃーーー!殺されるーーー!!

振動と爆音で母のせん妄のスイッチが入る。
眠れる訳ないじゃないかー。

トラック街道なのです。

東京に出ていった時、一番びっくりしたのは「静だ」って事でした。
環七の近くのマンションだったけど、実家のようにトラックの振動が伝わってくるような事はなかったし、救急車の音や電車の音が聞こえても、それは危険性を感じさせるようなものではなく、どこか安心できるような「生活の音」でしかなかった。

でも私の生まれ育ったこの実家は、トラック街道のすぐ横。厳密に言うと、道路拡張工事の際に土地を売って一軒分後ろに下がったのにもかかわらず、最近はセンターラインのない細い側道にもバンバン大型トラックが走るようになってしまったのよ。

スーパーやドラッグストアやコンビニが出来て便利になったからね。物流が活発になってるからね、仕方ないけど。
私もAmazonで頻繁に通販するから仕方ないけど。

それにしてもだ、すんごい音と振動。
色々と防音について思案したけど、物理的に伝わってくる騒音は、対策するのが難しいんですって。そりゃそうだ。振動は消せないよね…。
願わくばせめて、母の夜間のトイレ介助、もしくは「夜泣き」だけでも無くなってくれたらなぁ…。

ところで、介護認定の見直しと同時に、自室トイレの介護リフォームを進めていたのですが、こんな風に落ち着きました。

トイレの入り口。伝い歩きが出来るように手すりを。

内部も便座まで伝い歩きが出来るように。

ベッドから数歩でトイレに到達できるけど、手押し車(シルバーカー)を押しては中には入れないので、せめて伝い歩きが出来るように手すりを増設してもらいました。
これまでは、ふらつきの多い夜中は平均4回とかトイレ介助していたのだけれど、最近はせん妄も減ったし、一人でトイレに行けるようになってきているので、これで自分で頑張ってもらいます。

ちなみに、もともと付いていた手すりもあるけど、今回は2本増設して1割負担で3600円。便座の両脇の設置式手すりはレンタルで月に数百円。
これで私の睡眠時間が増やせるなら安いもんです。介護保険、有り難いです。

ずどどどどんは仕方ないにせよ、介護のほうは工夫で何とか快適にできるのであれば、積極的に利用していこうと思います。
さて、今日は眠れるかな。

Posted on 1月 21, 2023 at 5:12 pm by Naomi / 4 Comments