
朝顔だらけで可愛らしい東京のベランダ
村井理子さんの「全員悪人」というエッセイが面白くてですね。
認知症のお義母さまを中心におこる様々な事件が、お義母さまの目線で描かれています。
ネットではnoteで「補稿」が時折公開されていて、これまた面白いんです。
よそ様の介護のすったもんだを「面白い」とか言っちゃって申し訳ないのだけれど、どこをどう読んでも面白いから仕方ない。
介護って、苦しく暗く悲しいイメージが多いけど、笑っちゃうことも沢山あるんだと思います。
冷静な目線で感じて、センスある言葉で表現すると、こんなにも面白おかしいものなのか、とはっとします。
この週末は、実家に戻りませんでした。
母に「大丈夫。頼みたい用事もないし、元気だから来なくて良い」と、珍しく自信満々に告げられたのでね。
最近の母はとても元気に頑張ってます。
暑いけど近所のスーパーにも買い物に行けるようになったし、庭仕事も毎日少しづつやれている。勿論、デイケアも休まずに通っています。
何よりも今、精神状態がとても落ち着いている。
父が亡くなってから暫くの間…まさに去年の今ごろのことまでは、実はぼんやりとしか覚えていないそうです。
幻視に苦しんだり夢見が悪かったりしてたけど、それも最近は「自分の脳が見せているんだから怖がる必要ないんだ」と自覚し、あまり落ち込まなくなってきました。80歳過ぎて急に一人暮らしだもん、そりゃストレス溜まっておかしくもなるわー、と自分で笑ったりしてます。
時間薬が効いてくるのを待つしかないね、なんていう考え方は実はあまり好きではなかった。
でも。悔しいけど確実に効いている。

時間が経つにつれ、赤みがさしてくる朝顔。
それはきっと私にも効き始めていて、母を過保護に見守らなくても、気持ちがざわつかなくなった気がします。
これまでは、見張るように関わっていないと落ち着かなかった。
もちろんそれは、今、相手が落ち着いているからこその安定なのでしょうし、いつ何時、変わるか分からない。
でもこの落ち着いている隙に、村井さんのように、介護について老親について、冷静に思考できる技を何とかして身に付けたいと思っています。そしたらこのブログでも、少しは面白おかしく書けるようになるのかもしれないよ。
なんてな。

サンマルツァーノ。
さてさて。
ウチのベランダのトマトが、第2開花期を迎えております。
まだ暑いから、あまり着果しないかもしれないけど、季節は着々と秋に向かって動いています。
ちょっと涼しくなってきたら、また、うどん粉病やサビダニの心配をしないといけませんが、それでも新しい芽は見ていても清々しいね。

サンマルツァーノ、第2期開花期。

今度は闇落ちさせないぞ!と。
蕾の数自体は割とあるので、今回は水切れ要注意で、闇落ち(尻腐れ)させないように、気を使ってまいりましょう。
少し葉掻きをして、水分蒸発量を少なくしてやろうと思います。
それとね。今年は作物少なくて寂しいベランダなのですが、予想外のものが順調に育っております。
ちょっと嬉しい。これよ。何だと思う?

1本だけ大きくなりました。

つぼみができたーーーー!
野菜ではないけれど、まさか育つとは思っていなかった、トルコキキョウです。
なんと。蕾がつきました!しかも水耕で!
あの1mmにも満たない芽がこんなに大きくなるなんて。
時間の経過って凄い。
開花したらこれまでの経過を振り返ってみようと思ってます。お楽しみにー!
Posted on 8月 30, 2021 at 12:50 pm by Naomi / 4 Comments