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西向き極小のベランダガーデニング。 初心者ならではの失敗とチャレンジの記録です。

母が退院してから、一ヶ月が経ちました。

今、どういう状態かと申しますと、実はあれから精神科で夜間用の安定剤を処方してもらいました。

母の場合、これまで服用していた痛み止めが悪夢の原因かもしれない、という事で夕食後の痛み止めは中止し、多少の痛みがあっても良く眠れるように、夜間のみ安定剤を服用する事になりました。

結果、「痛いよ痛いよ死んじゃうよ」は相変わらずですが、夢見の悪さと、何故か頻尿が解消され、夜間は2〜3回で済んでいるようです。それでも利尿剤のせいで多いけど。

おトイレの介助は就寝時の寝ぼけているときのみとなりました。リハビリパンツも尿取りパッドも濡らす事なく、きちんとタイミング良くできているようです。

せん妄もだいぶ収まったような気がします。時折、大きな声で寝言を言ってるけど、これはもうずっと前からなので家族的にはOK。

日中はブーブー文句を言いながらも週3回デイケアに行っているし、訪問看護の看護師さんとも会話も楽しそうです。先週からは、お天気が良ければ庭仕事もするようになりましたし、簡単な料理もするようになりました。

かなり入院前の状態に戻ってきた感じです。廃用症候群でボロボロだったけど、よくぞここまで回復したもんだ。

至る所に紫蘭。ずいぶん増えた。

ただ、見当識障害は相変わらずで、時計が読めないとか曜日がわからないとか、本人も自覚していてちょっと辛そう。
それと、文字もだいぶ書けなくなっているようです。

中でもちょっと困っていたのが、「朝と夜が判らない」という事でした。
昼寝して起きると、必ず朝だと思ってしまうので、夕方でも顔を洗いに洗面所に立ってしまう。

何度「外が明るい時は昼だよ。暗い時は夜。」と教えてもダメでしたが、なんと。庭仕事を始めてから一気に解消されまして。
昼寝をした後でも「そろそろ夕方になるから、水やりしようかな」と、感覚が戻りつつあるようです。園芸は認知症に良いって良く聞く言うけど、本当だなぁ。

オオデマリやツツジも花盛り。

後は、「痛いよ痛いよ死んじゃうよ」での不眠が何とかなれば、という所まできました。

この「痛いよ痛いよ死んじゃうよ」は高齢者あるあるだと思うのですが、人それぞれに痛い原因が違うから対策もそれぞれなのでしょう、ネットでもあまり対処法を探すことが出来ません。
ウチの母の場合は恐らく、脊柱管狭窄症の痛みの記憶がとても強く、夜間の筋肉のこわばりが強烈に痛く「感じてしまう」ような感じです。

年齢と共に筋肉が細く硬くなってしまうとか、関節が変形してしまうのは仕方ないのかもしれないけど、適度な運動で不具合を減らしていくという王道を進むしか無いのだと私は思っています。
だけどいかんせん、本人に全くやる気がない。
せめてデイケアでのリハビリをしっかり頑張ってもらわんといけないのだけど、心不全があるもんだから、施設側もあまり積極的には出来ないみたいでもどかしい。

こうなったら、自宅でyoutubeでも見せながら毎日ストレッチさせるかなぁ。
どうにかしないと私の睡眠が確保できない。もたないもん。マジで私、倒れそうだもん。

一番庭がきれいな季節!

フラフラになりつつも救いなのが、庭がきれいなことよ…。
ほんと、救われる。

お手入れ不足で雑草は多いけど、雑草さえも花をさかせ、庭全体が生き生きしてます。
(種ができる前にはちゃんと抜こう…)

ライラックが良い香りです。

そもそも花の咲く庭木が多いので、この季節は次々と咲く花を楽しめます。
ただどれもこれも、父亡き後は大したお手入れもしてこなかったので、今年こそは花後のお礼肥をせねば。
庭木の肥料って普通は何を使うのかな。穴を掘ってうめる形式なのかな。

ベランダでは十年以上も水耕栽培をやってたけど、本当の「ガーデニング」はド素人。
ちゃんと勉強しなくては。

我が家のボタン。レモンイエローが可愛い。

野菜苗の方は、何となく形になってきてまして、そろそろ定植しても良いかなーというところまで育ちました。
ホームセンターや近くの種苗店には、ものすごい良い苗が並んでるので、もしかしたらそっちに浮気するかもしれないけど、来週から少しずつ植え付けていこうと思います。

もう寒の戻りもなさそうだし。

もうそろそろ定植してもよさげ。

それと。
これもどうしたら良いのかわからん案件なのですが、去年はほんの少ししか生らなかった梅が、今年は馬鹿みたいに実をつけています。
こんなの見たことないんだけど。

こんなに生っちゃった。どうしよう…

梅って摘果とかするんでしょうか?
脚立に乗らないと無理なので、このまま突き進んでしまおうかと思ってるんですが、そんな事したら梅の木が疲れてしまうのかしら…

何れにせよ、庭の事に気が向くくらいは、生活が落ち着いてきた、という事なんだと思います。
それとも逃避なのか…(苦笑)

これから少しづつでも、園芸関連の話題が増えたら良いなぁと自分でも切に願っております。

Posted on 4月 28, 2023 at 10:19 am by Naomi / 6 Comments

母が退院して2週間が経過しました。
すっかり新緑の季節になりましたが、我が家はちっとも爽やかではありません。

庭のモミジも緑鮮やか。

今回の入院でも、案の定、せん妄が激しくて看護士さんを苦しめたようです。
夜中に自分の携帯で警察に電話するなどの事件も起こし、前回の入院時より一段と攻撃的な態度も増えてしまいました。

これが2週間程度で戻る訳が無く…。

私とダンナ氏は、ほぼ毎日寝不足。物を投げつけたりする機嫌の悪い日と、立ち上がることすら出来ない赤ちゃんのような日とが交互にやってきて、介護の難しさを目の当たりにしています。

放置されて庭はいい感じにナチュラルガーデン風。

夕べは夜中2時ごろから朝まで、足が痛い腰が痛いと騒ぎ、揚げ句の果てに不機嫌な無頼者になりはてて今に至ります。

無頼者の日は何故か動けるし頭も比較的回転するようで、台所の洗い物や片づけをトンチンカンにこなし、自分は完璧だと言わんばかりに威張り散らしております。

そんな時は意思を尊重してやりたいようにさせてるけど、洗い物は全部もう一回やり直しだし、おかしなところに仕舞い込まれたものを発見しなくてはならないし、本当に手がかかる。

赤ちゃんの日はベッドからの立ち上げや椅子への着席、おトイレの介助が必要になるので、ほぼ一日中一緒にいなくてはなりません。心不全対策で利尿剤を沢山服用しているので、夜中も1時間に1回はトイレに行きます。今はまだ病み上がりなので、週3回のデイサービスは時短で午後2時には帰ってきてしまうし機嫌も悪いので、この2週間は、退院後の医療保険サービスを駆使して、訪問看護士さんに頻繁に来てもらい、ご機嫌をとってもらっていました。

その特別期間も昨日でお終い。来週からは週に1回の訪問になってしまいます。
辛い…。機嫌直しの名人だったのに。

ちなみに、無頼者デーに自分の吐いた暴言は、本人はしっかり覚えているようです。
何故かイライラしてしまう、そんなつもりはないのにケンカを売ってしまうと自認しています。そこがちょっと認知症と違う感じで、取り扱いがとても難しい。忘れてくれたら楽なのに。

シラー・カンパニュラータが花盛り。

母と付き合いの長い地元病院の看護士さんからは、早めに精神科を受診した方が良いよ家族の方が倒れちゃう、と助言をいただいていますが、やっぱり薬での精神コントロールとなっていくと、何と言いますか、程よく穏やかにするのは難しいんだと思います。すでに不眠対策として眠る前に服用するマイルドな精神薬、いわゆるマイナートランキライザー(抗不安薬)は処方されているのだけど、こんなもんじゃ効かない日が多いとなると、さらに強い薬を処方されるんでしょうね。
…赤ちゃんデーはすでにヘロヘロなのに、輪をかけてヘロヘロになるかも?と思うと胃が痛い。

介護が楽になるようにヘロヘロにしたところで、結局は素人が自宅で介護するのはとても難しい。そうなると早々に施設入所をせざるを得なくなるだろう、とも言われました。

そりゃそうだよね。

大手毬は咲き始めの黄緑が一番好き。

そもそも心不全は鬱状態に陥る事も多いらしく、さらに認知機能が低下してる高齢者だから、難しい。

切っ掛けは入院ストレスだったとしても、退院後もこの不安状態が続くのは、その主軸となるものが抗うことが出来ないものだからだと私は思っています。

加齢の絶望、死への恐怖、夫を失った寂しさ。

これは娘の私がどうこうできる問題ではありませんわな。

兎も角、退院後2週間は我慢しよう耐えよう、とダンナ氏と二人で決めていたけど、その2週間目となり、この状況は思っていた以上に困難で、どういう結論を出すべきか迷います。

所々で白雪芥子が咲いてます。

私は「介護は時間をかけた看取り」だと思っているので、元気になってもらいたいとか長生きしてもらいたいとか、そんな事は思っていません。心不全もすでに末期状態ですし。
ただ、生きてる間は一回でも笑う回数が多いようにしてあげたい、とは思っています。

だけど、どうしたらそれが実現できるのかが全く判らなくなって、暗礁に乗り上げています。

今も暗い自室で鬼のような形相で睨んでいます。
イライラや夜間疼痛の原因になっている精神不安を取り除けたらどんなに良いか。でも逆に失うものも沢山あるかもしれない。
本人には難しい話は理解できないだろうけど、人生の閉じ方を家族が決めてしまって良いのだろうか。

悩む。悩んでもスッキリと答えは出ないだろうけど、時間が許される限り、悩むしかないのだろうと思います。

皆さん、大きくなってきました!

この夏野菜が実るまで、母はここに居られるのだろうか。
3人で収穫を楽しめますように。

Posted on 4月 12, 2023 at 4:14 pm by Naomi / 6 Comments

またまたご無沙汰してしまいました。

実は2月の中旬から、母の心不全がまた増悪してしまって、2月22日に緊急入院となってしまいました。

今年は梅が良く咲いたのに、母は見れなかった。

心不全ってのはこうやって入退院を繰り返していくものだと分かってはいたけど、まだ退院してやっと2ヶ月だったから、少し…というよりかなり動揺してしまいました。毎日の食事は極限まで塩分を減らしていたし、できる限り筋肉量を減らさないように活動させていたつもりだけど、ダメでした。
長年服用してきた利尿剤も効き目が薄れてしまい、どうにも浮腫みが解消できなくなってしまったんです。

浮腫み、つまり体水分が多いと、心臓に負担がかかって弱ってしまい、さらにポンプ機能が落ちて代謝が悪くなって浮腫む、という悪循環にはまってしまうのが心不全。訪問看護もお願いしていたけど、やっぱり在宅看護は難しいです。QOLの維持に必死になってきたけど、結局はこんな風に緊急入院で辛い治療をさせなくてはいけなくなってしまう。
本人にとって一番良いのは何だろう?と考えても考えても、答えがスッキリと出る事はない。

そうはいっても、入院してしまったものは仕方ない。
気持ちを切り替えて母の事は医療のプロに任せ、入院中に東京の荷物を全部運んでしまえ!となりまして。

前回、私の衣類やミシンは、運送屋さんの「単身パック」というサービスを使ったのですが、3月に入るともう予約で一杯で無理。そこで今回はフットワークの良さそうな赤帽サービスを使いました。
処分する物を残し、取り急ぎ全ての荷物を実家に運び入れて、引っ越しはほぼ完了。東京のマンションには大きな家具や家電といった山盛りの粗大ごみと掃除用具などの少しの日用品を残すのみとなりました。

さよならトキオ。楽しい暮らしをありがとう。

なんか、気持ちが切り替わった感じがしました。

もう東京では暮らせないと諦めが付いたというか、二重生活から解放された安堵感もあるし、全ての“中途半端”から一歩前進した気もするし、これからが正念場だという気合いも入った気がする。

ここは嫌で出ていった田舎だから、期待も希望もこれっぽっちもないけど、これまでずっと引き摺っていた東京の暮らしを終える「寂しさ」とは違う、何か新しいステージ感が心の中に湧きつつあります。

けれど。その一方で、ダンナ氏はこれからマスオさん状態になるわけで。
母が入院している今のうちに二人で予行練習のような暮らしをしていますが、きっと心中穏やかでは無いでしょうな。

一緒に来てくれて、ありがとね。

新しい栽培棚は、デスク脇。気が散るねぇ笑

やっと種を蒔く気になりました。

いつもの生活を取り戻すべく、遅ればせながら種まきもしました。
今度の栽培棚は、スペースの関係上、仕事デスクのすぐ脇です。

ここ数年恒例のサプリケース&フェルト培地に種を蒔いたのは、トマト「レッドオーレ」「サンマルツァーノ(自家採種)」「クオールディブエ」、どっさりピーマンことサカタの「翠玉二号」です。

ところが、留守が多かったり温度調節が不十分だったりして、催芽したのはレッドオーレとピーマンだけ。茹だってしまったのかもしれないなぁ。

ピーマンとレッドオーレしか催芽しなかった…

ちなみに今年は水耕はやらない予定です。2階のベランダがそこそこ広くて日当たりも良いんだけど、母の面倒を見ながら、庭と水耕との両方を管理するのって大変そうですしね。やるとしてもペットボトル栽培程度が今は限界だろうな。

それよりも土で育てたクオールディブエやサンマルツァーノってどんな感じなのかな?とパイロット栽培したかったんですが、そう簡単にお試しはできなかった…。
そもそもクオールディブエなんてたいぶ古い種だし、サンマルツァーノも自家採種の種だし、1割発芽すれば良い方かもしれないので、秋トマトに向けて催芽を再挑戦しようと思います。

懐かしのクオールディブエ。

レッドオーレ、発芽中。

これから、キュウリやオクラなんかも播こうかと思っています。
母の好きな切り花もたくさん播こうと思います。

きっと今後も入退院を繰り返してしまうであろう母が、いつ帰ってきても何かしら楽しめるような庭にするのが現在の目標。
そうだ。インゲンや枝豆も良いね。プランターも用意しなくっちゃね。

東京の粗大ごみの片づけや住所変更の手続きでまだまだ忙しいけれど、
新しい暮らしを楽しんでいけるように、気持ちを前に向けて、極的に動いていこうと思います。

Posted on 3月 14, 2023 at 8:41 am by Naomi / 6 Comments