• 親のこと

午前3時25分のずどどどどん

母の退院前に申請していた介護認定の見直しが受理されて、要介護3になりました。
諸々の手続きや契約を終え、母の精神状態も少し安定してきてホッとしていたら、退院後検診でまたしても心不全の増悪が疑われる状態になってしまいました。

慢性心不全は、こんな風に繰り返し繰り返し患って弱っていくものではあるけれど、それにしても早い。
で、これまでの主治医の助言で、隣町の少し大きな病院の循環器専門医に診察してもらいました。

そして案の定、新しい病院に行くというストレスで、その前後はまた不安定な母になってしまいまして。
簡単に不安定になるなぁ。そういうもんなの?高齢者って…。

細かな再検査をしてもらって結局、薬の見直しだけで来月まで様子を見ることになったけれど、慢性心不全だから、寝るときは肺に水が溜まらないように上半身を高くして寝かしてあげてとか、浮腫みをとるためにこれまでとは違う利尿剤になって夜中のおトイレが大変とか、まぁ兎も角、

私の寝る時間がない。

日中、仕事が暇なときは寝ればいいんだろうけど、そうすると母も寝ちゃうので、結局昼夜逆転の一途を辿ってしまう。

それはまずいので塗り絵をさせたり何か作業をさせたり、必死に昼寝をしないようにちょっかいを出しているのだけど、そうすると私も昼寝できない。
もちろん仕事もあるので、睡眠時間は減るばかり。

唯一、母のデイサービスの日は昼寝できるんだけど、そういう時にかぎって仕事が入ってきたり、出かけなくちゃいけなかったり、本当なら東京に帰って荷物の整理もしたいし、結局寝る暇が無い。
それを案じて、母の退院後は東京から毎週後半はダンナ氏がヘルプに来てくれているのだけど、
私たちが寝ている仏間は元は父が寝ていた和室で、母の部屋とは襖一枚という構造の、かなり気密度の低い部屋なの。

私はそもそも眠りがとても浅いから、長時間寝ないとダメなタイプなんだけれど、田舎に住むようになってからは、さらに眠りが浅くなってしまっています。2階の自分たちの部屋で寝てしまうと母の様子がわからないから、介護という意味では都合の良い寝場所なんだけれど、ここがともかく眠れない部屋なのよ。

午前3時25分、家のすぐ脇の細い道路に激震が走る。
何をどう間違えたらここをそんな巨大なものが通るのか?というぐらいの大型トラックが、信号のない田舎道をすっ飛ばして走る。

ずどどどどどどどーーーーん!

母は耳が遠いので、本人曰く「トラックの音なんか気にした事はない」と言うんだけど、耳が遠いってのは脳が音を把握できてないだけで、鼓膜が破れてる訳じゃない。だから音自体は聞いている。

ぎゃーーー!殺されるーーー!!

振動と爆音で母のせん妄のスイッチが入る。
眠れる訳ないじゃないかー。

トラック街道なのです。

東京に出ていった時、一番びっくりしたのは「静だ」って事でした。
環七の近くのマンションだったけど、実家のようにトラックの振動が伝わってくるような事はなかったし、救急車の音や電車の音が聞こえても、それは危険性を感じさせるようなものではなく、どこか安心できるような「生活の音」でしかなかった。

でも私の生まれ育ったこの実家は、トラック街道のすぐ横。厳密に言うと、道路拡張工事の際に土地を売って一軒分後ろに下がったのにもかかわらず、最近はセンターラインのない細い側道にもバンバン大型トラックが走るようになってしまったのよ。

スーパーやドラッグストアやコンビニが出来て便利になったからね。物流が活発になってるからね、仕方ないけど。
私もAmazonで頻繁に通販するから仕方ないけど。

それにしてもだ、すんごい音と振動。
色々と防音について思案したけど、物理的に伝わってくる騒音は、対策するのが難しいんですって。そりゃそうだ。振動は消せないよね…。
願わくばせめて、母の夜間のトイレ介助、もしくは「夜泣き」だけでも無くなってくれたらなぁ…。

ところで、介護認定の見直しと同時に、自室トイレの介護リフォームを進めていたのですが、こんな風に落ち着きました。

トイレの入り口。伝い歩きが出来るように手すりを。

内部も便座まで伝い歩きが出来るように。

ベッドから数歩でトイレに到達できるけど、手押し車(シルバーカー)を押しては中には入れないので、せめて伝い歩きが出来るように手すりを増設してもらいました。
これまでは、ふらつきの多い夜中は平均4回とかトイレ介助していたのだけれど、最近はせん妄も減ったし、一人でトイレに行けるようになってきているので、これで自分で頑張ってもらいます。

ちなみに、もともと付いていた手すりもあるけど、今回は2本増設して1割負担で3600円。便座の両脇の設置式手すりはレンタルで月に数百円。
これで私の睡眠時間が増やせるなら安いもんです。介護保険、有り難いです。

ずどどどどんは仕方ないにせよ、介護のほうは工夫で何とか快適にできるのであれば、積極的に利用していこうと思います。
さて、今日は眠れるかな。

Posted on 2023年1月21日

みなさまからのコメント

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  1. 高齢者の介護には、終わりが見えない。
    お互いが、慣れていくしかないですよね~

    我が家でも、時々大型車が通過して、振動が・・・

    ポチ、っと!

    • kasugai90さん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      お互いの慣れ、大事ですよね。それと、完璧にこなそうとしない、っていうのも。
      もしこの状態が長く続くのであれば、今よりもっともっと手を抜いていかないと持ちそうもありません(苦笑)

      大型社の振動は、本当にまいりますね。荷物が空だと飛ばしますしねぇ…。
      困ったもんです。

  2. お年寄りは考える事がほとんど不安方向に向かっちゃいますからねえ。
    ぽつんと一軒家などのお年寄り見てても元気なお年寄りは、笑顔が絶えないですもんね。
    やっぱり、何かつまらないものでも興味のある事って大事なんですねえ。
    たとえセンスは無くても、カメラを買っちゃうとか。。。(笑)

    ショートステイとかは、余計不安になってダメなんでしょうかねえ。
    でも介護者もちょっとの休息は必要ですからねえ。

    それにしても立派なトイレですね~。(^o^)b
    うちなんて手すり付ける所も無いですわ。f(^^;)

    私の実家は家の奥側に採石場がありまして、子供の頃は当時未舗装の道を
    ダンプがひっきりなしに行き交っておりました。
    実家を建て替える時に家を解体したら、柱の殆どが基礎石に載ってなくて。。。/(゚o゚)ゝ
    よくこれで家がひっくり返らなかったものだなあと日本家屋の神秘に触れました。f(^^;)

    でも音も振動も凄かったんですけど、ほとんど気にした記憶が無いなあ。(汗)
    生まれた時からそんな環境だったから慣れてたんでしょうかねえ。f(^^;)

    • akkyanさん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      akkyanさんのご実家も騒音が凄かったのですね。ウチの母も生まれがこの街なので、気にした事ないみたい。でも実際は、結構反応しているぽいんですよ。
      私は一旦静かな東京に行ってしまったから、もう慣れるのは難しいだろうな…。

      しかし、基礎に乗ってないって凄い!昔の建築って凄い!このあたりにはまだ古い家屋も多いので、曳家工事の会社とか結構あるんですよ。

      趣味の無いお年寄りって、本当に辛いと思います。今、ウチの母も、自分の健康状態しか考える事が無くて、毎日不安で仕方ないようです。ショートステイに行けるぐらいに、体力気力が戻ってくると良いんですけど…。

      おトイレ、スマホで撮ったら、広々と写っちゃいました。カメラマジック!(笑)
      今度東京に戻ったら、私もカメラ持ち帰ってこようと思います。やっぱりスマホとは違う良さがありますもんね〜♪