えー、主人の実家である福島県郡山に里帰りしてまいりました。
震災からは2度目の里帰りです。今回は少々お出かけしたりしたので、3部作でお伝えしたいと思います。
第1部は「自然エネルギー編」。こんな所に行ってきましたよ。
ここは猪苗代湖の南に位置する湖南町 布引高原。
見渡す限りの風力発電機の群れ。33基を有する、国内最大級のウィンドファームだそうです。
発電量は約12,500万kWhで、一般家庭約35,000世帯分の年間消費電力量に相当するんですって。すごいよね。
訪れた日はイベント開催日とヒマワリの満開が重なって、たいそう賑わっておりましたが、風力発電自体はほぼ無音。すんごい静かなので、逆に羽の方向を変えてる最中の(?)風車に近づくと、モーターの音が聞こえるぐらいでした。
いやいや、それにしても、夢のような景色。
満開のヒマワリが、延々と続くなか、静かに静かに、風車が電気を生んでいます。まるで平和の象徴のような、空気が流れている場所です。
このヒマワリも「被災地を元気に!」と、急きょ始まったプロジェクトではありません。以前からそうなんですって。農作放棄地を活用してるんでしょうね。
展望台付近まで上ると、風車の足下には農地が広がっています。
このウィンドファームは2007年から稼働しているそうで、郡山の両親も訪れるのは初めてだそうです。
人気のあるヒマワリ・コスモスエリアから少し離れると、美味しそうな野菜が育つ農地が続いています。
すんごい空気が美味しいもの、そりゃ野菜もノビノビ育つよね。
「人と自然の共存」なんておこがましいげれど、お借りしている地球を極力痛めつけないように暮らすのは、無理な事ではないと実感させられます。
ちなみに、この辺りの空間放射線量は、同じ郡山市内でも中心部に比べれば、ぐーんと低い値です。
だけど、あの空気の悪い中野よりも、少し多い線量ではあるんだよね。
毎日ガンガン光化学スモッグ警報が出てるウチの周りのほうが、
余程人体に影響がありますよねぇ?
「原発反対!風力発電とかにすれば良いじゃん。」
「自然エネルギーとかに取り組むべきだよねー。なんでもっとやらないの?」
とね、私も最初はそう思ってました。
けどね、福島では、こんなにも本格的に、すでに取り組んでいたんですよ。
どこよりも自然エネルギーに力を入れてきた。
そしてここで作られた電気の買い取り先も東電です。
何か変だよねぇ?
分かってないのは、東京の人間だけなんじゃないか…と思ってしまう。
いや、私だけが分かっていなかったんでしょう。
笑顔のようなヒマワリ。明るい未来のようなヒマワリ。
ヒマワリに向かって手を合わせている、おばあさんがいらっしゃいました。
胸が熱くなりました。
理屈やロジックや数字は、結局のところは報道やら聞きかじったことやら、
人の意見を元に紡いだものでしか無い。
自分のオリジナルな考えなんかじゃ無い。
改めて、自分の浅はかさに気付かれました。
やっぱり「見て感じる」ことも大事ですなぁ!理屈じゃ無いよね。
ちょっとしんみりしてしまいましたが、次回は元気を取り戻しつつある福島をご紹介しようと思います。
自転車ブログのほうに書くかも、ですよ。
Posted on 8月 29, 2011 at 8:00 am by Naomi / 9 Comments