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西向き極小のベランダガーデニング。 初心者ならではの失敗とチャレンジの記録です。

またまたご無沙汰してしまいました。

実は2月の中旬から、母の心不全がまた増悪してしまって、2月22日に緊急入院となってしまいました。

今年は梅が良く咲いたのに、母は見れなかった。

心不全ってのはこうやって入退院を繰り返していくものだと分かってはいたけど、まだ退院してやっと2ヶ月だったから、少し…というよりかなり動揺してしまいました。毎日の食事は極限まで塩分を減らしていたし、できる限り筋肉量を減らさないように活動させていたつもりだけど、ダメでした。
長年服用してきた利尿剤も効き目が薄れてしまい、どうにも浮腫みが解消できなくなってしまったんです。

浮腫み、つまり体水分が多いと、心臓に負担がかかって弱ってしまい、さらにポンプ機能が落ちて代謝が悪くなって浮腫む、という悪循環にはまってしまうのが心不全。訪問看護もお願いしていたけど、やっぱり在宅看護は難しいです。QOLの維持に必死になってきたけど、結局はこんな風に緊急入院で辛い治療をさせなくてはいけなくなってしまう。
本人にとって一番良いのは何だろう?と考えても考えても、答えがスッキリと出る事はない。

そうはいっても、入院してしまったものは仕方ない。
気持ちを切り替えて母の事は医療のプロに任せ、入院中に東京の荷物を全部運んでしまえ!となりまして。

前回、私の衣類やミシンは、運送屋さんの「単身パック」というサービスを使ったのですが、3月に入るともう予約で一杯で無理。そこで今回はフットワークの良さそうな赤帽サービスを使いました。
処分する物を残し、取り急ぎ全ての荷物を実家に運び入れて、引っ越しはほぼ完了。東京のマンションには大きな家具や家電といった山盛りの粗大ごみと掃除用具などの少しの日用品を残すのみとなりました。

さよならトキオ。楽しい暮らしをありがとう。

なんか、気持ちが切り替わった感じがしました。

もう東京では暮らせないと諦めが付いたというか、二重生活から解放された安堵感もあるし、全ての“中途半端”から一歩前進した気もするし、これからが正念場だという気合いも入った気がする。

ここは嫌で出ていった田舎だから、期待も希望もこれっぽっちもないけど、これまでずっと引き摺っていた東京の暮らしを終える「寂しさ」とは違う、何か新しいステージ感が心の中に湧きつつあります。

けれど。その一方で、ダンナ氏はこれからマスオさん状態になるわけで。
母が入院している今のうちに二人で予行練習のような暮らしをしていますが、きっと心中穏やかでは無いでしょうな。

一緒に来てくれて、ありがとね。

新しい栽培棚は、デスク脇。気が散るねぇ笑

やっと種を蒔く気になりました。

いつもの生活を取り戻すべく、遅ればせながら種まきもしました。
今度の栽培棚は、スペースの関係上、仕事デスクのすぐ脇です。

ここ数年恒例のサプリケース&フェルト培地に種を蒔いたのは、トマト「レッドオーレ」「サンマルツァーノ(自家採種)」「クオールディブエ」、どっさりピーマンことサカタの「翠玉二号」です。

ところが、留守が多かったり温度調節が不十分だったりして、催芽したのはレッドオーレとピーマンだけ。茹だってしまったのかもしれないなぁ。

ピーマンとレッドオーレしか催芽しなかった…

ちなみに今年は水耕はやらない予定です。2階のベランダがそこそこ広くて日当たりも良いんだけど、母の面倒を見ながら、庭と水耕との両方を管理するのって大変そうですしね。やるとしてもペットボトル栽培程度が今は限界だろうな。

それよりも土で育てたクオールディブエやサンマルツァーノってどんな感じなのかな?とパイロット栽培したかったんですが、そう簡単にお試しはできなかった…。
そもそもクオールディブエなんてたいぶ古い種だし、サンマルツァーノも自家採種の種だし、1割発芽すれば良い方かもしれないので、秋トマトに向けて催芽を再挑戦しようと思います。

懐かしのクオールディブエ。

レッドオーレ、発芽中。

これから、キュウリやオクラなんかも播こうかと思っています。
母の好きな切り花もたくさん播こうと思います。

きっと今後も入退院を繰り返してしまうであろう母が、いつ帰ってきても何かしら楽しめるような庭にするのが現在の目標。
そうだ。インゲンや枝豆も良いね。プランターも用意しなくっちゃね。

東京の粗大ごみの片づけや住所変更の手続きでまだまだ忙しいけれど、
新しい暮らしを楽しんでいけるように、気持ちを前に向けて、極的に動いていこうと思います。

Posted on 3月 14, 2023 at 8:41 am by Naomi / 6 Comments

母の退院前に申請していた介護認定の見直しが受理されて、要介護3になりました。
諸々の手続きや契約を終え、母の精神状態も少し安定してきてホッとしていたら、退院後検診でまたしても心不全の増悪が疑われる状態になってしまいました。

慢性心不全は、こんな風に繰り返し繰り返し患って弱っていくものではあるけれど、それにしても早い。
で、これまでの主治医の助言で、隣町の少し大きな病院の循環器専門医に診察してもらいました。

そして案の定、新しい病院に行くというストレスで、その前後はまた不安定な母になってしまいまして。
簡単に不安定になるなぁ。そういうもんなの?高齢者って…。

細かな再検査をしてもらって結局、薬の見直しだけで来月まで様子を見ることになったけれど、慢性心不全だから、寝るときは肺に水が溜まらないように上半身を高くして寝かしてあげてとか、浮腫みをとるためにこれまでとは違う利尿剤になって夜中のおトイレが大変とか、まぁ兎も角、

私の寝る時間がない。

日中、仕事が暇なときは寝ればいいんだろうけど、そうすると母も寝ちゃうので、結局昼夜逆転の一途を辿ってしまう。

それはまずいので塗り絵をさせたり何か作業をさせたり、必死に昼寝をしないようにちょっかいを出しているのだけど、そうすると私も昼寝できない。
もちろん仕事もあるので、睡眠時間は減るばかり。

唯一、母のデイサービスの日は昼寝できるんだけど、そういう時にかぎって仕事が入ってきたり、出かけなくちゃいけなかったり、本当なら東京に帰って荷物の整理もしたいし、結局寝る暇が無い。
それを案じて、母の退院後は東京から毎週後半はダンナ氏がヘルプに来てくれているのだけど、
私たちが寝ている仏間は元は父が寝ていた和室で、母の部屋とは襖一枚という構造の、かなり気密度の低い部屋なの。

私はそもそも眠りがとても浅いから、長時間寝ないとダメなタイプなんだけれど、田舎に住むようになってからは、さらに眠りが浅くなってしまっています。2階の自分たちの部屋で寝てしまうと母の様子がわからないから、介護という意味では都合の良い寝場所なんだけれど、ここがともかく眠れない部屋なのよ。

午前3時25分、家のすぐ脇の細い道路に激震が走る。
何をどう間違えたらここをそんな巨大なものが通るのか?というぐらいの大型トラックが、信号のない田舎道をすっ飛ばして走る。

ずどどどどどどどーーーーん!

母は耳が遠いので、本人曰く「トラックの音なんか気にした事はない」と言うんだけど、耳が遠いってのは脳が音を把握できてないだけで、鼓膜が破れてる訳じゃない。だから音自体は聞いている。

ぎゃーーー!殺されるーーー!!

振動と爆音で母のせん妄のスイッチが入る。
眠れる訳ないじゃないかー。

トラック街道なのです。

東京に出ていった時、一番びっくりしたのは「静だ」って事でした。
環七の近くのマンションだったけど、実家のようにトラックの振動が伝わってくるような事はなかったし、救急車の音や電車の音が聞こえても、それは危険性を感じさせるようなものではなく、どこか安心できるような「生活の音」でしかなかった。

でも私の生まれ育ったこの実家は、トラック街道のすぐ横。厳密に言うと、道路拡張工事の際に土地を売って一軒分後ろに下がったのにもかかわらず、最近はセンターラインのない細い側道にもバンバン大型トラックが走るようになってしまったのよ。

スーパーやドラッグストアやコンビニが出来て便利になったからね。物流が活発になってるからね、仕方ないけど。
私もAmazonで頻繁に通販するから仕方ないけど。

それにしてもだ、すんごい音と振動。
色々と防音について思案したけど、物理的に伝わってくる騒音は、対策するのが難しいんですって。そりゃそうだ。振動は消せないよね…。
願わくばせめて、母の夜間のトイレ介助、もしくは「夜泣き」だけでも無くなってくれたらなぁ…。

ところで、介護認定の見直しと同時に、自室トイレの介護リフォームを進めていたのですが、こんな風に落ち着きました。

トイレの入り口。伝い歩きが出来るように手すりを。

内部も便座まで伝い歩きが出来るように。

ベッドから数歩でトイレに到達できるけど、手押し車(シルバーカー)を押しては中には入れないので、せめて伝い歩きが出来るように手すりを増設してもらいました。
これまでは、ふらつきの多い夜中は平均4回とかトイレ介助していたのだけれど、最近はせん妄も減ったし、一人でトイレに行けるようになってきているので、これで自分で頑張ってもらいます。

ちなみに、もともと付いていた手すりもあるけど、今回は2本増設して1割負担で3600円。便座の両脇の設置式手すりはレンタルで月に数百円。
これで私の睡眠時間が増やせるなら安いもんです。介護保険、有り難いです。

ずどどどどんは仕方ないにせよ、介護のほうは工夫で何とか快適にできるのであれば、積極的に利用していこうと思います。
さて、今日は眠れるかな。

Posted on 1月 21, 2023 at 5:12 pm by Naomi / 4 Comments

皆様、お正月は如何過ごされましたか。

去年は義母が亡くなったので本来であれば喪中なのですが、神道の場合は喪中じゃないんですって。
年賀状は流石に遠慮させていただきましたが、実家では普通に正月飾りをしつらえて、少しのお節とお雑煮を食べました。

明けましておめでとうございます。

もともと母の入院の原因は心不全なので、塩分をきっちり減らしている関係上、お節料理は難しいかなーと思ってたのですが、今はこんな便利なものがあるんですねぇ。塩分がない分、全体的に甘い味付けでしたが、それなりに美味しかったです。

さて。母が退院してから2週間が経過しました。
退院当初は完全に精神がぶっ壊れていた母ですが、今ではすっかり落ち着きを取り戻し、日中は以前の母と何も変わらない雰囲気になりました。

これは家での介護は無理かな…なんて思っていたのに。本当に良かった。

ただし、それは昼間限定。夜になるとまだまだ問題が生じます。

心不全は兎にも角にも、心臓の負担を減らすために体内水分を減らす薬は必須。沢山の利尿剤が処方されています。その分、おしっこに行く回数もとても多い。

ところが脊柱感狭窄症なので、トイレに行くにもシルバーカーがなくては難しい状態です。腰痛に強力な利尿剤がプラスされ、厄介な動作を一日に何度も繰り返さなければなりません。さらに夜間せん妄がある人なので、入院中は介助の困難さから、睡眠薬とオムツで夜間を過ごすようにしていました。

オムツでおしっこ、みなさん出来ます?

オムツで用を足すのってとても自尊心を傷つけられるそうです。しかも濡れたオムツって物凄いストレスのようで、オムツに用を足しても、結局はすぐに「取り換えて欲しい」ってなるんですよ。

睡眠薬でふらふらなので、自室のトイレまで行くのにも介助が必要。その後トイレの中で、尿取りパッドを替えてあげる。
介助する側も結構大変なんだけど、この「取り換えて欲しい」を子供に言うのって、本人にとってかなり辛いようです。
オムツを替えても替えなくても本人には大きなストレス。

夜間に3回ほどトイレ介助をすると、朝方からは「ごめんね、こんな親でごめん!うわーん」と泣き始める。

私とダンナ氏はこれを「お母さんの夜泣き」と呼んでいるんだけど、赤ちゃんの夜泣きのように可愛くはない。
可愛くはないけど、こっちが気持ちよく寝てると突然、「もう嫌だ、こんなの!死んでしまいたいーっ!」と騒ぎ出すのでかなりの破壊力です。

それなりに飾りました。

最初は夜中の暴言や悲観的な様子に「これは認知症?それとも鬱なの?」と思ったけれど、良く考えてみたら当たり前よね。
85年も生きてきたのに自尊心はズタボロ人格崩壊。体は言うことを利かない、おまけにオムツは濡れて気持ちが悪い。
まともな精神状態でいろと言うほうが無理よな。
これから先を悲観して当たり前よ。気持ちは良く分かる。

それともうひとつ。実は前々から私と母の間では、「自分でおトイレできなくなったら施設に入る」という約束がありました。
シモの世話が自分でできなくなったら一緒には暮らせないよ、私は介護はしない、という線引きをしていたんです。
この約束をしたときは当然のように「認知症の所為で」おトイレが出来ない、という事を想像していたのです。今回のように病気やケガによっておトイレが難しくなることを、私も母も想像できてなかった。

この口約束がまた一つの重荷になって、母に大きなストレスを与えていたようです。おトイレ出来なくて施設に送られちゃったんだと、入院中は妄想の中で悲しみに暮れていたようです。

すまん。そういうつもりじゃなかったんだけどね…。

平均的に夜間は3回のトイレ介助に2回の夜泣き。こんな感じで10日ほど経過した元旦には、私も流石に睡眠不足でふらふらになってしまいました。

ところがその後、徐々に冷静さを取り戻したのか、母の夜泣き具合もマイルドになってきて、夜間せん妄も、無視して放置しても問題ないレベルにまで戻りました。しかも睡眠薬さえ飲まなければ、夜中のトイレも介助なしで行けるようになってきています。夜中の2時〜3時ごろに精神不安定の大きな波が来るけど、それ以降の朝にかけては、自分で何とかしようと本人も努力してるみたいです。

夕べの夜泣きでも「もうオムツは嫌だ」というキーワードが出ました。今後、間に合わなかったときのためにパンツ式オムツは良いとしても、分厚い尿取りパッドを止められれば自尊心も回復して、精神も安定してくるような気がしてます。

それと、今飲んでいる痛み止めの副作用で便秘がちになってしまっていて、これもまたストレスとして夜間せん妄の引き金になっているようです。うんちを投げて戦う夢でうなされたりしてるみたい。おしっこが嫌で自ら水分を控えてしまって、それも便秘の原因になっているようです。

でもこれ以上、薬を増やすのも変えるのも難しいし、今はサプリと野菜と水分を多く摂ることで何とかごまかしているけど、今後、食が細くなって行ったらこれもまたネックになりそうな予感です。

元旦の朝、ウチの上空を飛ぶアオサギ。

シモジモの悩みは精神に直結する。
これを知っているのと知らないのとでは、介護に対する気持ちの置き方に大きな差があるかもしれん。
そういうことをしみじみと考えた正月でした。

正月早々、こんな話題ですみません。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

Posted on 1月 4, 2023 at 9:39 am by Naomi / 4 Comments