東京の新型コロナの少し落ち着いてきて、そろそろ自粛終了かな?というタイミングでの戦争のニュース。
無残な映像がたくさん流れてく辛いと思ったら今度は、大きな地震。
先週の地震の時は私は東京にいて、母は実家で一人。
流石に怖くて、だれかーー助けてーーと叫んだそうです。
パートナーの福島県の実家も大きな被害は無く、安心しましたが、
今度は、地震の被害で止まってしまった火力発電所の影響での電力不足。
次から次へとよくもまぁ並んだもんです。
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地震の時には凶器になる吊り戸棚。
本当は先週の地震の記事を書こうと思っていたのです。実家のガラス戸の吊り戸棚を何とかせねば、とか。
でもそうこうしているうちに昨日の電力不足非常事態がおきてしまったので、少しまじめな話をすると、
戦争にせよ災害にせよ、やっぱり日本という小さな島国は、エネルギー問題を先送りにしてはいけないんだと痛感します。
だって、ちょっとお天気が悪いだけで、こんな避難生活みたいなことしてるのって、何かおかしくない?
東日本の震災から、原発の稼働に反対する事が、果たして良い考えなのかとずっと自問自答してきましたけど、そういう考えでは何も解決しないのだと、今は分かります。
原発の是非を問うたところで、何も解決しない。
というより、解決してこなかった。
もうエネルギー問題を原発問題とイコールで結んでは、いけないのではないかな。
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お彼岸を前に、梅は散ってしまった。
福島の原発は津波で大きな被害を受けたけれど、もちろん地震だって、今後わたしたちが想像できる以上のものは絶対に来ないなんて思えない。
輸入に頼る燃料は、いきなり戦争が起こるともうどうにもならない事を覚悟していなかったし、
自然エネルギーだって、お天気が悪いというだけでこんなに生活がひっ迫するというリスクを意識してこなかった。
寒さは布団を被って凌げても、これがもし40度近い気温の夏で、熱帯雨林の雨期のように雨続きで太陽光が使えなかったら、高齢者や赤ちゃんは死んでしまうかもしれない。
もちろん、電気医療機器に頼らざるを得ない人にとっては、ぼんやりした未来の話では済まされないことです。
そんなことを考えると、エネルギー問題をイデオロギーとしてではなく、もっとまじめに現実問題として議論していく世の中にならないと、日本は本当に詰むと思う。
ゼロリスクは無いのだから、それぞれの技術について、メリットとデメリットを冷静に理解すべく、自分なりに情報のアンテナをもっと広げていこう、考えの枝葉をもっと伸ばしていこうと思います。
まぁーね、私のような並以下の脳ミソしか持ち合わせていない人間は、今、出来ることを地道にしていくもの大事です。
前週は実家の一次避難持ち出しリュックを作ってきました。
地震の後だったので母も不安がっていたし、父が数年前に作った避難袋には、着替えや救急セットなどの簡単なものしか入っていなかったので、急きょ、実用的なものを揃えてみました。
良くある「大人一人分の避難袋の中身」リストを全部入れると、とてもじゃないけど、85歳の母が背負って歩けるような重さにはまとまらないので、考えに考え、本当に最低限のものだけをリストアップ。そもそも家の中には、ペットボトルやポリタンクの水、レトルト食品などはストックしているので、本当に緊急な時の持ち出し専用です。
これを使い切るまでには私が(生きていれば、だけど)駆けつけるからね、と、48時間を目安にまとめました。
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85歳、母の避難袋
- レインコート(寒い時にも使えるポンチョに買い替えよう)
- タオル2枚と軍手(母には大きいので、小さいのを探そう)
- 靴下と給水ナプキン(みんなの前で着替えられないというので、給水ナプキンをパンツに貼って凌ぐんだって)
- 予備の入れ歯と歯ブラシ(下の歯しか予備がなかった💧機会があったら上の歯も作ってもらおう)
- ふた付きコップ(入れ歯はこの中に入れました)
- 救急セット(父が用意したもの)
- マスクと消毒スプレー(今となっては必須です)
- 懐中電灯と予備の電池
- 文房具(メモ帳とペンとハサミ。避難所に行く時は、場所を書いて玄関に挟んでいってね)
- 普段飲んでいる内服薬(二日分のパッキング)
- ティッシュペーパー4つ、ウエットティッシュ1つ
- ウォーターバック(父が用意したもの。ちと古いので買い替えよう)
- 携帯トイレ2つ(100均のもの)
- 非常食におじや(とスプーン)と飴とミニ羊羹2つ
- 現金(1000円札5枚)
- お薬手帳や保険証のコピー
- 水500ml 1本
水が500mlなのは心苦しいのだけど、これ以上重いともう母は背負えないし、安全に歩いて避難することを優先しました。
非常食は、高齢者なので乾パンは無理。そこでスーパーで手に入る。キューピー「優しい介護食」のおじやにしました。賞味期限も12ヶ月だし加熱無しでOK。袋から直接食べられるようにスプーンも忘れずに。
それと飴とミニ羊羹の心安らぐ甘いものセット。どちらも賞味期限は12ヶ月だから、毎年入れ換えていけば良いね。
これらを私の使わなくなったリュックに相談しながら詰めて、玄関のコートハンガーの下へ。
このリュックは18リットルほどの小さめサイズですが、きれいにすっぽり収まりました。
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リュックももっと防水で軽いものに買い替えよう。
後から思いついたのだけど、母は普段から携帯電話をあまり使わないのできっと忘れていくだろうから、誰かに電話を借りられた時のために、私の電話番号などのメモも足しておこうと思います。
今回、この避難袋をつくってみて、「何かあったらどうしよう」という不安は、こうやって目に見えるものにしていくと、その多くが解消される気がしました。
昨日の「関東は停電が起きるかもしれない」非常事態、いつもなら私は朝のうちに実家に駆けつけていたと思います。母もどうしたら良いのー?とうろたえていたかもしれない。
でも実際は、母も私も気の持ちようが全然違った。母は一人でも全くオロオロすることなく、しっかり対応できていました。
イザとなったら避難袋を使えばいい。そう思えたからじゃないかしら。
これにはびっくり。避難袋、凄い効果。
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それでも植物はたんたんと育つねー。
この避難袋を使わずに済むのが一番だけれど、安心も種を播かないと育たないのかもしれない。
なんて、無理やり園芸ブログとしてのオチをつけましたが、如何でしょう。
来週はこの寒さも落ち着いて、本格的な園芸シーズンに突入しそう。
楽しみだーー!
Posted on 3月 23, 2022 at 1:09 pm by Naomi / 8 Comments