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西向き極小のベランダガーデニング。 初心者ならではの失敗とチャレンジの記録です。

11月も今日で終わり。
今年もあと1ヶ月となりましたねー。早いなぁ。
でも私は、今年は辛いことが多かったから、早く終って欲しい気持ちも半分です。

さてさて。今月も相変わらず実家通いで多忙でして、昨日なんて東京に戻ってきて12時間も寝ちゃった。
年齢のせいか眠りが浅くなってきてたのに、トイレに1回起きたきりだもの。かなり疲れているんだと思います。

でも疲れるほど頑張った甲斐もあり、実家の手入れは着々と進んでおりまして。
一番の懸案事項だった、崩壊寸前の危険地帯「物干し場の濡れ縁」は、すっかりカッコいいウッドデッキ仕様となりましたよ。見て〜。

濡れ縁をウッドデッキに変えました!

アルミ枠で天然木の90cm四方のウッドデッキを2つ連結させたので、大人が横になれるぐらいのサイズです。
天板部分は取り外せるので、防腐剤を塗ったりも出来るし、痛んだら買い替えることもできる。
何なら自作も出来るという商品にいたしました。

奥行きも90cmあるから、これまでは「前にのめって落ちそう」と不安がってた母も、大喜び。

土台部分はアルミ枠で軽くて置いただけではちょっと不安でしたが、この後、妹がコンクリート平版に固定するという、プロ並の腕前でグレードアップしてくれました。

足元もしっかり固定されてバッチリ!

濡れ縁って普通はきっと、工務店に交換してもらうんだろうけど、自分たちでやれないことはなかったです。
出来ないことはないけど、ちょっと大変だったので書いておきます。誰かのために。

ウチの濡れ縁は、外壁と何もくっついていませんでした。
どういう事かというと、単独の台がピッタリとサッシ枠に入り込んでいて動かない、という状態よ、うーーどう言ったら良いの?テンションで支えられているっていうのかなぁ。
多分、設置する時に手前の脚の下に、コンクリートの小さな台を入れることで、きっちりと冊子枠に押さえつけられるように入ってる感じなんですよ。

そんでこれが、どうやっても動かない。
コンクリートの台もびくともしない。

母の入院中、日向でひとり、縁側を切断するの図。

仕方ないので少しずつ壊しながら何とかテンションを緩めるしかないか?と思いまして、端から天板を1本ずつ切ってみました。
本当はコーススレッドを外したかったんだけど、もう腐食が進んでいて木と癒着しちゃってどうにもならなかったのです。
日がな一日、独りノコギリで鼻歌歌いながら濡れ縁を切り刻む東京からきた娘。
町の人はどんな風に見てたんだろうな(笑)

しかし、濡れ縁手強し。ここまで切っても動かなかったので、最後はダンナ氏を呼んで、力技で破壊してもらいました。
(これに懲りて、電ノコや電ドリを揃えたのは言うまでもございません。)

ダンナ氏を召喚。最後の1本を切るまで崩れなかった。

最後の最後まで「どこかに隠し釘が打ってあるんじゃ?」と思ってたけど、やっぱり外壁にはキズひとつありませんでした。
大工さんって凄いですねぇー。素晴らしい濡れ縁をありがとうございました。

さてね。
壊すのも大変でしたけど、もっと厄介なのが、この撤去した濡れ縁を処分するのにどうするか。
一般ゴミでは出せません。
「建築廃材」になるので、実家のある地域では粗大ごみでも回収してもらえません。

仕方ないので、市内の回収業者にお願いすることになりました。
せっかくトラックを頼むので、この際だから一般ゴミで出すのが難しいものを集めてみました。

!!溜め込みすぎではないのか!

いつか使うつもりだったらしい、山盛りの廃材。
100個近くある植木鉢は、古い家の時から捨てずに溜まってしまっているもの。
買い替える度に蓄積するポリバケツ。
(すでに盆栽も殆ど無いのに)大量に買い置きされた鹿沼土。

そもそもこの濡れ縁だって、崩壊の危機にあったのは、ウチの死んだ父が車をぶつけたからであり、直してくれという母の願いむなしく、「まだ使える!」と言い張った父の負の遺産。
遺産相続で揉めるって良く聞くけどさ、まずは負の遺産を相続してから口を出しやがれ、っての。
ウチは姉妹二人、そしてそれぞれのダンナ氏も皆で協力し合っているから良いけど、ホント片づけって大変。アホみたいに大変なんですよ。

ただ確かにね、田舎では何かを新しくする時、古いものの処分にとても困るのです。
今回の濡れ縁しかり。
私達はネットで調べて問合せたりできるけど、普通だったらどうしたら良いのか分からないでしょうね。
きっとそうやって父も、色んなものの処分が後手後手になっていったのだろうと思います。

来週、回収業者さんが見積りにきます。
いくらするんだろうなー、怖いなー (^-^;

費用はもちろん、父のヘソクリから捻出されます。

 

Posted on 11月 30, 2020 at 3:27 pm by Naomi / 8 Comments

実家の母が持病の治療のために10日ばかり入院していたので、その間に実家の縁台を新調したりと、まさにブログ記事向きなこともやっていたのですが、それはまた次回。
先ずはこれを書かないといかん、というものを今日はご紹介です。
留守番の独りぼっちの実家で、一気読みしました。

本屋さんだと、介護コーナーかな?

著者の野田敦子さんは、実は私が時々お手伝いしているウェブマガジン「どうする?Over 40」を運営しているカリーナさんです。

この本には彼女のご主人が脳出血で倒れた二年前からの、彼女の心の中が丁寧に綴られています。

表紙を見ると、介護関連のハウツー本かな?っていう雰囲気ですが、そうではありません。
「まずは地域の包括支援センターに連絡を!」とか「介護サービスの種類」とか、そういう事は一切書かれておりません。

でも、そこには生々しい現実と、人の発する言葉に見え隠れする感情と、その間で戸惑い、揺れ動くカリーナさんの(凡人なら)言葉にできないような感情が、見事に言語化されています。

私の父の末期癌発覚から亡くなるまでの9ヶ月間にも同じように感じた場面が数多く出てきて、ああそうなのよ!うんうん、そうだよねと、何度も頷きながら読みました。

そして、私は「家族のために頑張らなくちゃ」と自分を鼓舞して看病したけれど、ふと涌いてくる「これが何年も続いたら厳しいなー」という黒い心や、まだ命があるうちから、自分のダンナに新しい喪服を作らせるという乾き切ったドライな心を、無理に否定しなくてやっぱり良かったんだ、という安堵に包まれました。

私は今も尚、「延命措置はしない」というサインをした事を、本当にそれで良かったのか?と問う時があります。
最期の日、息の荒くなる父の側で「私はとんでもないことをしたかもしれない」と悔やみ、唯々泣くばかりだったけど、それは私の都合でしかなく、父の生き様としてはきっとあれで良かったんだと、改めて思うに至りました。

介護や看護には終わりがあります。
そうは分かっていても、頭の中でぐるぐると色んな感情が交じり合い、決して「善い人」ではない自分を見つけてしまうと、とても苦しくなってしまう。
大切な人の命の重さに耐え切れずに、自分の生をついつい軽んじてしまう。

そんな時に開くといい、1冊だと思います。

これから読むかたのために内容にはあまり触れずにおきますが、Amazonなどの書評を読んでいただければ、どんだけ素晴らしい内容かを察していただけるのではないでしょうかねー。
私のようなこんなチンケな感想文ではない、素晴らしい文章が並んでおりますぞ!
晩秋の夜長に、ぜひどうぞ。
コロナ禍の孤独な入院生活ですっかり読書好きになった母も、ときおり涙ぐみながら夜更かししながら、夢中で読んでおります。

そして最後に。この本を書いてくださって、カリーナさん、本当にありがとう。
マジで救われたよ。
心から感謝します。

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Posted on 11月 7, 2020 at 11:14 am by Naomi / 4 Comments

秋をササッと通り越し、すっかり冬のような寒さの東京です。

美味しかった!もはや高級魚のサンマ。

先週、福島の実家からサンマを送っていただき、今季初!塩焼きで食しました。
東京のスーパだと、細っい小さいのが高くてねぇ…。
送っていただいたのは、とても大きくて脂の乗った立派なサンマでした。
今年は(と言うより、今年も、ですか)不漁で高騰との事ですが、中国の漁獲量が増えたのも大きな原因だそうですね。もやは庶民の手には届かないお魚となってきました。残念。

もう秋だしー、なんて9月の終わりに少し種まきをしましたが、急激な寒さで成育イマイチ。
雨と寒さを避けて室内に置いてある時間も長いので、ちょいっと(いやかなり)徒長気味です。
毎度のことですが。

東京べか菜とルッコラ。安定の徒長。

本当はもっと色々と播きたかったんだけど、あっという間に寒くなってしまい、やる気が削がれてしまいまして。
今は野菜はこの2種類だけ。
長雨が落ち着いたら、いつ播いてもOKな葉大根とか小松菜を少し播こうかな。

ビオラの芽はちっちゃーい。

今回は秋まきの花の種も少し播きました。
いつものビオラは、涼しくなってから播いたので、あっさりと発芽してくれて良い感じ。

暑い時に播く時は、冷蔵庫で発芽させたりとか色々やってたけど、涼しくなってから播いたほうが圧倒的に簡単ですねぇ。
どうせ夏播きしたって年内に咲いてくれた試しもないし、暑くて溶ける心配もない。これからもお彼岸過ぎてから播くようにしようと思います。

ビオラは種も双葉も小さくて、育てるのが実は苦手です。
野菜の双葉はどれもそこそこ大きいから、老眼でもそれほど困らないんだけれど、ビオラぐらいの小ささになってくると、とても注意が必要です。

小さな種が育ち花が咲くと、あんなに小さいものがよくぞここまで!と感慨無量はあるのですが、年齢とともに、そんなことより、見えなくて面倒くさいよビオラなんて苗安いじゃんという考えが勝るようになってきました。
苗を買ってまで育てようとは思わないんだけどね。
そこがまた…私の厄介なところですが。

小さい双葉といえば、これにはビックリましたよ。

花の種も播きました。

ビオラの手前にある、何も生えていないかに見えるセルトレイ。
実は結構発芽してるんですよ。

ズームしてみると…ほらね。

この極小の芽はユーストマです。別名トルコギキョウ。1mmぐらいの双葉です。

小さ過ぎるわ。ピント合わせも無理。

自分で育てた花を仏壇に手向けたら喜ぶかなぁーと思って衝動買いして播いてみたんですけどね、
もうこれ、サイズを見た途端に挫折感100%。10年以上ベランダ菜園の種播いてるけど、こんなに小さいのは初めて。

無理だぁーこれ花咲くまで面倒見るの無理だー!

ネットで色々と検索してみると、ユーストマ(トルコギキョウ)の種からの栽培は、素人には非常に困難とありました。
この小さい双葉で成長もノンビリらしくて、発芽までで挫折するかたが多いみたい。
難しいからこそ!と、チャレンジするかたも多いみたいだけど。

ビオラの十分の一ぐらいの双葉だもん。

ユーストマはローガンズ(老眼の人々)には栽培が難しいでしょうな、私はしばらく発芽していることにすら気づかなかったよ(笑)

私ね、ビオラがいつもそうなんですけど、小さい小さいものをじっくり育てるのって、上手くできないことへの悲しみがもやもやと付きまとってくるんですよ。年齢とともに目が悪くなってきたり手先が不器用になってきたことを、まざまざと突きつけられる感じが切ないの。
小さく生んで大きく育てる喜び…みたいなことには、もう最近は魅力を感じないのが正直なところです。
種も双葉も大きいほうが楽だもん。5m先からも苗がちゃんと見えるぐらいだととても嬉しい。トマトは生長が早いから好きだけど、キュウリとかバカみたいに双葉が大きいのも好き。
大きい双葉があっという間にこんなに大きくなったよーってのがとても楽しく感じるようになってきた、って事は、そうとう老化してるのだろうか (^-^;

でもやっぱり種から育てるのは好きだから、次から種を買う時は、種の大きさにも注意を払おうと思います。できれは5mm以上が良いなぁ。双葉だって1cmは無いとなぁ。

パッケージで選んじゃイカン。

園芸コンセプトは歳とともに変化してくる。それは往々にして、身体的な老化に伴う「諦め」の場合もあるだろうし、生活パターンの変化もあるかもしれない。実家の母は、父がせっせと手入れしていた庭のスプレー菊を弱らせてしまい、さっさと見切りをつけて15株も新し苗を買って植え替えてたけど(笑)それもまた良し。

努力したりチャレンジしたりも良いけれど、園芸スタイルは歳とともに無理なく変えて、気軽な楽しみをキープしていくのも大事よねと、しみじみ思う秋寒の午後。

何かデカイものを播きたいなー、最初から大きいものを更に大きく楽に育てたいなー。
球根でも植えてみようかなー(水耕だけど)

Posted on 10月 19, 2020 at 3:36 pm by Naomi / 4 Comments