• 親のこと

それは持続可能であるか

先週あたりから、母の調子がすこぶる良くなっていて、今日は東京でのんびりしています。
母は2ヶ月ほど苦しんだ膝の痛みも軽減したようで、家から300m先にあるスーパーには、独りで買い物に行けるようになりました。

本人曰く「今年は年女だから頑張らなくちゃ!と思ったら、段々いろいろ治ってきた」そうです(笑)

それならばと、試しに処方されていた痛み止めの服薬を減らしてもらったら、幻覚のような悪夢も減り、気持ちもどんどん前向きになってきたみたい。
良かった。
帰り道につくづく「“普段通り”って、本当に幸せだ」と思いました。いつ一変するか分からないけど、今はとても平穏。
心配は唯一、covid-19の事ぐらいです。

庭における母の主な興味は、スプレー菊のこと。

関東はまた緊急事態宣言が発令されています。
連休の所為か、昨日の繁華街は普段と変わらない人出だった気がします。友達同士で集っている人々も多かった。

田舎では「こんな中、東京から娘さんが頻繁に来てるのよー非常識よね」と、後ろ指さされるかもしれない状況。
幸い実家の周りの人たちは、気の善い方ばかりで理解があるから助かっておりますが、感染症対策に対する個人の温度差は、かなり広がっているような気がしてなりません。

私は実家では、自分の食事と入浴、2階の自室にいる時以外は、ずっと不織布マスクを着けるようにしています。
一昨年から父の抗ガン剤治療(抵抗力が落ちる)の為に実家ではマスクをしてたけど、流石に今回はかなりシビアです。
もし私がウイルスを運んでいると大変だもの、かなり気を使っています。
どうしても母は食事中も豪快にしゃべりたがるから、さっさと自分だけは食べ終えて、マスクをしてからおしゃべりに付き合う。
鼻をかんだら即効手指消毒。
おかずは全て個別に小鉢に。
トイレは出来るだけ母の使わない2階のを使う。

兎も角、自分も高齢な母も罹患する訳にはいかないので、出来ることは全部やるしかないですなー。けれどきっと、これから先もこの状態は長いだろうから、苦もなく続けていけるような工夫も大事だと思うんです。持続可能、サステナビリティってやつです。

この期に及んで会食が止められないような政治家とか、アテにしちゃいけません。今だけと思えばこそできる我慢は、徐々に破綻していく。

感染症に対して地道に長く続けていける自衛策を、各々が育てるべき時期が来たのではないでしょうかね。

通販で新しい苗を買ったのですが…

昨日の朝6時、実家の気温はマイナス6度でした。
この秋から始めた母の「スプレー菊の品種増やし」は難航を極めています。
苗の葉が凍っていました。厳しいなぁ、枯れてしまうかな。

本来、小菊は花の終った冬、寒さが厳しい時に株元に「冬至芽」と言う新芽が出てきます。
これを分けて植えたりして増やしていくらしいんですが、去年の秋に「いつも同じ花ばかりでつまらない」という母に、10数品種、スプレー菊の苗を買ったんです。

秋咲きの大きめのものは地植えに、夏咲きのものはとても小さかったので、植木鉢に植えました。
けどどちらも、この寒さに負けてしまいそうです。

昔から何年も咲いている菊は流石に強くて、元気なんだけどなー。

菊の冬至芽。ずっと植えっぱなしの品種は元気ですが。

きっと色々と工夫したり手を尽くせば、上手く育つのだろうと思います。
寒い夜間は家に取り込み、暖かい日中は日向に置くとか。
ビニールで覆って、蒸れるような日差しの時は外す、とか。

ホースの中の水が凍ってしまうの

やろうと思えば色々と出来るかもしれないけど、母が独りの時にも出来るか、と言ったらそれは難しい。

例えば水やりのホース。
父は使った後にきちんと水を抜いて巻いていたから、雪が降っても凍りつくことはなかった。
けれど母は、重たいホースを巻いたり伸ばしたりが大変だから、伸ばしたままで放っておく。
そうすると夜のうちに、中に残った水が凍ってしまうの。
「片づけなくちゃだめ」というのは簡単だけど、言った所で続けられなければ意味が無い。私が来れなくたって続けられないと。

だから私は、例え庭木が枯れようとも、母が出来る範囲で良い、と思っています。

ダメになる品種は、ウチには合わない。寒くても水不足でも、頑張れる品種だけ残れば良い。
持続可能な庭造りが今の実家には一番大事。

サステナブル・ガーデニングって言うんでしょうか。

持続可能なガーデニングが大事。

父が愛した庭をそのままの姿で残すのも大事かもしれないけど、生きていく母が楽しく持続していけることが、もっと大事だと、最近思うようになってきました。

父と楽しんだ夏野菜栽培のプランターも、今の母には扱えない。真夏の炎天下の水やりは難しい。
そういったわけで、今年からは地植で楽しむ事にしました。

夏野菜のプランター栽培を止めます。

庭の不用品を処分した際に、撤去した盆栽棚跡地。荒れて雑草だらけだったけど、母が綺麗に片づけてくれました。
小さなスペースですがここに「ウチの畑」を作ることに。春までに保水力のある土をこさえていこうと思います。夏野菜の新しい居場所です。

久しぶりの露地植え栽培、ちょっとワクワクします。
自宅ベランダの水耕栽培も、今年は楽に維持できるものを考えていこうと思っています。

新型コロナの所為で暮らしや行動の様々が制限されて、諦めざるを得ない事も多いけど、新しいことにチャレンジするのは何も制限されていません!
動いていこう。もっと心を頭を動かして行きましょうや。
Stay Home, but keep on moving!

Posted on 2021年1月11日

みなさまからのコメント

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  1. 今の時期、首都圏から移動して来る人に対して、地方に人は厳しいですよね~
    だったらそうした人が、親の面倒を見てくれるのか!
    文句だけ言う人は、どこにもいますよね~

    ポチ、っと!

    • kasugai90さん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      お正月に帰省した人からうつされたとおぼしき高齢者も多いようですし、
      世間の目は日増しに冷たくなって来ているようですね。

      >> だったらそうした人が、親の面倒を見てくれるのか!
      ほんとほんと。コロナ禍でデイサービスも中止になったり、具合が悪くても簡単には通院できなかったりとなると、離れた家族がサポートするしかない、そういう事例も多いと思うんです。社会のバランスが崩れないうちに、収束すると良いのですが…。

  2. ダメになる品種は、ウチには合わない。寒くても水不足でも、頑張れる品種だけ残れば良い。
    これ、ナイスな考え方ですよね。(^o^)b
    私も既に採用しております。(汗)
    私による人災に耐えられるモノしか生き残れない自然淘汰ってヤツですね。f(^^;)

    • akkyanさん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      >> 私による人災に耐えられるモノしか生き残れない自然淘汰ってヤツですね。f(^^;)
      まさに!!(爆)
      でも真面目な話、この考え方が出来れば、気負うことなく楽しくガーデニングできるんですよね。頑張ろうと思うと負担になっちゃうもん。

      私はこの一年、ベランダ菜園をなんとか「頑張らなくちゃ」と思ってたんですよ。
      でもそれがプレッシャーで、ブログ記事も減り…。
      実家の庭もそうですが、今年はもう一度、自分が楽しむためのガーデニングに立ち戻りたい、と私自身も思っています!