- 親のこと
曇天の霹靂
母が緊急入院しました。
心不全です。
心臓が悪いのはもうずっと前からなので、強心剤や利尿剤などの薬をたくさん飲んでおりましたが、先週一週間であれよあれよと悪化して、週末からかかりつけの療養型病院に入院となりました。
このところ不整脈が頻発してるし、すぐ息が上がっている様子だったので、正確に計れる上腕式の血圧計やパスルオキシメーターをAmazonで購入。血圧も乱高下してゼーゼーと喘息のような呼吸音が少し聞こえ、とてつもなく不穏だったので、かかりつけ病院に受診に行きました。
でもね、田舎の小さな病院だから、外来はほとんどが日替わりの非常勤の先生なんです。
2年前にやはり心不全で入院したときの担当医はもうすでに退職していて、その後は別の先生に引き継いでもらうも、週に2日しか外来日のない先生なんです。
そんな状態で他の初診の先生だと尚更に、これまでのいきさつも良く分かって もらえない。
懸命に経緯を説明したけれど、喘息の吸入薬を出されて「これで様子を見て、担当医が来る土曜日に診てもらってね」と帰されてしまいました。
それが火曜日。
ところが母の苦しさは一向に変わらず、翌日水曜の夜中に突然「トイレに行こうとしたら右手が動かない!」と大騒ぎ。
これは不整脈からくる脳梗塞かも!?と救急車を要請。
救急車が来る間に血中酸素濃度を測ってみると、89%とか88%とか。苦しそう。血圧も160を超えて高い。
救急隊員の皆さんはとても丁寧に母の状態を診てくれて、心不全の心配もあるけれど、やはり脳梗塞への対応が今は重要と判断。酸素吸入の手当てもしつつ、夜中の1時に千葉の田舎町で脳梗塞の対応病院を探してくださる。けれど近隣の救急病院は脳外科の先生がどこも何故か今日に限って不在。仕方なく少し離れた巨大病院まで搬送されてMRI検査を受けました。
ところがね。
「MRIで診たところ脳梗塞ではありませんねぇー。うーん、右手のマヒは心臓から来てるのかな?それとも脊柱管狭窄症からかな?僕は脳以外は分からないので、一旦帰ってかかりつけ医に診てもらってください。」と、びっくりするようなロークオリティーな診断結果に素人も腰砕け。
ええー??それだけ?こんなに苦しそうなのに?帰すの?
憤慨しながら仕方なくタクシーで帰り、少し睡眠をとらせてから改めてかかりつけ病院に。木曜はこれまた担当医不在の曜日だけど仕方ない。
昨夜すでに救急隊から病院に連絡があったようで、窓口に顔を見せるなり、すぐに診察に回してもらえました。
かなりの浮腫があって、兎にも角にも水分を何とか抜かないと心臓への負担が大きいとの事で、点滴で利尿剤を投与してもらう。
おしっこは少し出たけど、苦しそうだしこのまま入院かな?と思いきや、またまた一旦帰宅。
安静にしてたけれど翌朝にはさらに浮腫みが酷くなり、ドン引きするほど顔もぱんぱん。
これはもうあかん!素人にはどうにもできん!と、またまた担当医不在の金曜日だけど受診。
見かねた看護士さんたちが「先生、これはもう即、入院案件だと思う。この患者さんとは長いつきあいだけど、こんなに辛そうなところは見たことがないよ!」と推してくれて、そのまま入院となりました。
良かった。
また帰されたりしたらもうどうしようかと思った。
酸素ボンベとかAmazonで買うのかと思ったよ。
急きょ自分が24時間対応のナースにならなければいけないのかと思ったよ。
結局のところ、右手のマヒは一時的な脳梗塞だった可能性が高いと後から説明を受けました。血液サラサラの薬も飲んでいるので血栓は移動してしまい、脳細胞への影響は無かったんじゃないかとの事でした。これは暫くすれば元に戻るでしょう、とのこと。
心不全ついては、高齢者の場合は血中酸素濃度が低い人って結構多いらしく、常に低い状態に慣れてしまうと苦しく無いんですって。ゼーゼー息していても、本人も「そんなには苦しくない」とか曖昧な受け答えをしてるから、「良くある話じゃん」的な先送りがされてしまっていたようです。
でも!ですよ。家族が「これはまずいんじゃないか」って言ってるのに、判を押したように「担当医師じゃなくて良く分からないので後日、また。」とかアホか。いくら何でも温すぎやしませんか。
ありがとう救急隊員さん。
ありがとう看護師の皆さん。
皆さんがいてくれなかったら、きっと母はもっと重篤な状態になっていたと思います。
入院後に肺浮腫もわかり、母の容体の情報も引き継がれて、今は主治医がきちんと管理してくれるようになりました。
入院が先延ばしになってしまって申し訳なかったと、お電話もいただきました。
足腰の痛みのためにトイレに頻繁には行けないから、利尿剤の点滴を入れつつ尿道カテーテルでおしっこを出す、という本人曰く「人生で一番辛い」時間を過ごしておるようです。考えただけでも痛い…。
いつも「痛いよ痛いよ死にたいよ」って言ってたけど、いざとなるとやっぱり「死にたくない!天国のお父さん!助けて!」って言ってた。
私はしっかり聞きました。
痛いし苦しいし、コロナ禍で面会も出来ないし、
86歳の婆さんにはとっても酷だけど、頑張れ。まだ生きたいだけ生きて良いよ。
つまり、何が言いたいかと申しますと、
高齢者との暮らしは、予定なんぞ何の役にも立たない、という事です。
結局、引っ越し前にして私は、もう東京には帰れそうもありません。
あー。さようなら、東京…。
Posted on 2022年11月1日
みなさまからのコメント
コメントフォームへ
いろいろ大変ですね~
病院や役所の人と相談して、できるだけ負担の無いように心がけて下さい。
ポチ、っと!
kasugai90さん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)
お心遣い感謝いたします。
ケアマネとも相談して、退院したら、介護認定の見直しと、デイサービスの変更を検討しようと思います。
本当にワンオペ介護なんて無理ですね、まだ本格的な同居ではないのに、早くも降参でーす(笑)
これはまた大変でしたね。
原因がわからないまま帰されるなんて、不安だったでしょうね。
例え担当外であっても、病院で預かって貰えるとひとまずは安心出来るのにねえ。
ましてや巨大病院ならば、翌朝には専門のお医者さんも来るんだし。。。
病院には恵まれてる所からするとビックリしちゃいますけど、
そんな地方もたくさんあるんでしょうね。
お母さまにしてみたら、Naomiさんが戻ってる時で心強かったと思いますよ。
面会できないのは辛いでしょうけど、今は仕方ないですしねえ。
しかしバタバタと忙しいですね。
ちょこっとだけでも心休めるように近所の神社にお詣りでもいかがでしょうか。
akkyanさん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)
本当に何故そうなったのか良く分からないです。帰されたのは4時頃なので、あと数時間で循環器科の先生も来るでしょうし、脳外科医だって心電図ぐらい撮れるでしょうに!!と物すごい憤慨しながら帰りました。
本当に一人の時だったら、どうなっていかと思うと、ゾッとします。
もう受診するにも動けない、ってなりますよね…。
年齢的に何があってもおかしくないのは理解していますが、でもそれが、人為的なものであってほしくないです。
そういえば実家の近くの神社、もう30年以上行ってないや(笑)挨拶に行かねば!