• 親のこと

忘年と正月支度

すっかり月一ペースの更新になってしまいました。ご無沙汰しております。

さて、12月も相変わらず実家と東京の二重生活が続いております。
こと後半は、クリスマスから昨日まで実家で、お正月の準備に追われていました。

「クリスマスはいつも私、一人で鶏腿を食べるんだ。お父さんは食べないから。」と毎回母は言うのだけれど、その「いつも」は随分前の話なのだと思う。
2015年の12月に父が脳梗塞で入院して以来は、そこそこ私と過ごしてるはずなのだけど、それはあまり覚えていないようです。

ここ数年は、毎年ゴージャスにやってるはずだけど?

今年も盛大にデパ地下の高級チキンやらシャンパンやらを持ち込んだけど、きっとこれも忘れちゃって、父と浸りで過ごした地味なクリスマスの日をずっと大切に覚えているのかもしれません。
でもまぁ良いや。食欲もしっかりあってゲラゲラ笑える気力があるのは有難い事だし、今年はみんなが健康に過ごせて良かったね、と大いに盛り上がった。

母の記憶が曖昧なのは、実は昔からで、高齢者だからとか認知症だからとかとは、ちょっと違う気がしています。
祖母の認知超の自宅介護の期間も母は記憶が曖昧になっていて、私の記憶とは色々と食い違ってしまう。
強いストレスがかかると、どうもメモリー回路が一時的にぶっ壊れがちなのか、はたまた、特に興味の無いことはサッサと忘れるのか。

解らないけど、兎も角、昔からよく忘れる人なのです。

遅咲きのピンクの菊。菊のことは忘れない。

本人は「ああ忘れっぽくなった、いよいよ認知症か」と落胆してるけど、あなたが忘れっぽいのは昔からです、忘れっぽいことを忘れちゃったんだね。

その心もとない母の記憶に頼るしかない諸々の事案に向き合う年の暮れ。
冬の始めにふと気がつくと、居間のテレビの上に沢山のお札が入った袋が置かれていて、「これは?」と聞くと、取り換えるお札だよ、ご近所さんが持ってきてくれた、とな。

前回は喪中だったから、正月の設えは何もやらなかったわけです。
でも今年はこれまで父がしていたのと同じ事をやらなくてはいけない。はて?何をやっていたんだろう?
このお札群はなぜここにあってどうすれば良いのか…。

母に聞くも「お父さんが一人で頑張ってくれたから神棚のことは良くわからない。私は何となく手伝ってただけ。お父さんがこれを持ってろと言えばそれを押さえてあれを片づけろと言われればそれを片づけたり良く動いたもんだよ二人でいろいろ頑張ったなぁー」

ああそうですか。饒舌に思い出を語るもほぼ何の情報も得られないまま、手探りでお正月の準備をすることになりました。

そもそも父は、正月や盆の飾り物が大好き。脳梗塞で自分が入院していた時も、お前たちの出来る範囲で良いからと、正月の飾り付けを頼まれたっけ。その時の指示された買い物メモがあったかも…とPCの中を探してやっと見つけたのは、神棚やトイレに飾る鏡餅や輪飾りの個数のみ。何処に何を飾ったかは解ったけれど、お札のことには何も触れていない。
入院中だったから、お札はもらわなかったのかもしれない。案の定、母には解決の助けになる記憶は1つもございません。

とりあえず各所のお札を取り換えて、ネットで調べて供物を揃えてみる。
そもそも、近所の神社のお札が二つあって、どっちが氏神様だかすらよくわからん。

神棚の設え。注連縄は諦めて輪飾りと鏡餅だけ。

試行錯誤した末、何とか落ち着いた神棚。なかなかどうして、華やかになりました。
気持ちが大事だからね。こういうのは。

本当は大きな注連縄も飾っていたけれど、重たそうだし一人ではどうにも出来ないので、それは勘弁してもらうことに。
その替わりという訳では無いけど、今年は父がやらなかった門松を飾ってみることにしました。

ラジオでジェーンスーさんがおっしゃってたけど、「お正月はただ待ってても来ないんですよ。自分から迎えに行かないと。」
本当にその通りだと思う。今年は門松で積極的に新しい年を迎え入れる魂胆です。年神様、カモーン!

「お父さんはやっていなかったよ、だからあまり派手だと恥ずかしい」と母が言うので、小ぶりな若松と輪飾り、自分で結った水引での略式門松。
ご近所さんが「あら!可愛らしくてステキね!」と褒めてくれたらしく、結局は母もご満悦。

小さい略式門松を作りました。

父が亡くなって2回目のお正月だけど、実は去年のことは母はあまり覚えていない。
解ってはいたけれど思いの外早かった伴侶との別れは、私たち子が想像するよりもずっと、辛かったのだろうな。
当時、いよいよ認知症か?これは早急に病院に連れて行くべきか?と悩んだけど、精神的ショックに加えて、高齢になってからの一人暮らしは相当なストレスだったと思います。そりゃおかしくもなるよ。

最近はやっと気持ちが落ち着いたようで、悪夢も減ったし、気分のムラも少なくなって行動的になってきてるので一安心。サポートは必要だけど、施設に入れる必要はまだ無いと思ってます。

それもひとえに、毎週末のサポート帰省と毎朝の電話、毎晩のビデオ通話を真面目にこなした、この私!そう、私のおかげです!

良く頑張った。お疲れさま、私。
そして皆さんも、今年は色々頑張ったねー偉いぞ、本当にお疲れ様!
まだまだコロナの不安は残りますが、皆様も健康に留意なさって、どうかよい年をお迎えくださいね。

ではでは今年はこの辺で。
来年も宜しくお願いいたします。

Posted on 2021年12月29日

みなさまからのコメント

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  1. もう正月の準備は完璧。
    これからは、食っては寝る日々ですか?
    良いお年を!

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    • kasugai90さん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      実家の準備は万全ですが、東京の自宅は何も手付かずだったので、昨日から大掃除をしています。時間が無くてベランダの掃除は来年に持ち越しになりそうです。
      寝正月にしたいんですけどねぇー (^-^;

      今年も沢山のコメントをありがとうございました。
      kaugai90さんも、どうぞ良いお年をお迎えください。

  2. 略式門松、カッコイイですね~♪
    日本の神様は気持ちが大事ですもんね。
    お迎えする気持ちがあれば、オッケーって言ってくれると思います。(^o^)b

    うちの母もちょっとピンチでしたけど、持ち直してくれました。
    自画自賛は大事ですよね。f(^^;)
    いやホントに、やれるだけの事はやってるという満足感は必要だと思います。
    ではでは、良いお年をお迎えくださいませ~。m(__)m

    • akkyanさん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      そうですよね、お迎えする気持ちが大事、うんうん。
      私自身もやりきった感があって、とても清々しい年の瀬を迎えています。

      akkyanさんも記事で書かれていましたが、お母様の生命力、素晴らしいと思います。
      自分を認めて前を向いて生きていくのも、生命力の一種かもしれないですね、
      このコロナ禍でしっかり生き残った私たちですから、来年もしぶとく生き抜いて行きましょうね!

      いつも暖かいコメントをありがとうございました。
      akkyanさんも、どうぞ良いお年をお迎えください。

  3. あけまして おめでとうございます
    今年も、よろしくお願いします。

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    • kasugai90さん、明けましておめでとうございます!
      きっとよいお正月を迎えていらっしゃることと思います (*^-^*)

      本年もどうぞ宜しくお願いいたします ♥️