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フルーツ酵母と天恵緑汁

秋分の日ですねぇ。

昨夜は中秋の名月だったんですね。お月さま見るの、忘れちゃったなぁ。東京も今朝はすっかり秋の気温。さすがに「秋スイッチ」が入ったんでしょうか。

先週仕込んだ醸しグッズ、こんな風になりました。
これは、先週の土曜日の写真。現在はさらに発酵が進んだので、果物は取り出して、液体だけで冷蔵庫に保存中。
早いですね、数日でこうなっちゃうんです。今は温度がちょうど良いからかな。

ぞれぞれの果物の色が液体に出てます。
ぞれぞれの果物の色が液体に出てます。
桃のほうが発酵が早かったです。
桃のほうが発酵が早かったです。

桃はすでに乳酸菌いっぱーいな感じの匂いです。
フタを開けると、シュワーっと弾けます。ピーチ味のヨーグルトみたいな、桃ジュースを飲んだ赤ちゃんみたいな(?)匂いです。
ブルーベリーの発酵が遅いのは、糖度が低いせいかもしれません。
でも、赤ワインみないな香りになってきました。これはね、本当に酔えそうです(笑)

さて。このフルーツ酵母。
実は、発酵のスターターとして使うつもりなんです。
パンを焼く腕は無いので、園芸資材用。

先週の土曜日、この酵母を使って、こんなものを仕込みました。

天恵緑汁もどき。
天恵緑汁もどき。仕込んでから5日の今日の様子。

天恵緑汁ってのは、韓国の自然農法で使われる、活力材のような感じの液体
です。
本当は、こう作ります。

(1)朝早くヨモギの生長点を摘んでくる。
(2)洗わずにそのまま、ヨモギの3分の1の量の黒砂糖と交互に瓶につけ込む。
(3)重石をする。
(4)1週間ほどすると、黒褐色の汁が上がってくる。
(5)この液を薄めて使う。

これだけです。
濃い状態で使うと除草剤にもなり、薄くして使うと活力材になるらしいです。
ってことは、植物の生長ホルモンのオーキシンなんかが溶け出しているんでしょうかねぇ?詳しくは分かりませんけど、オーキシンも同じような働きをする、とどこかで読んだ記憶があります。
科学的な事は判りませんけど、基本的には、ヨモギについている土着菌の力で発酵させた発酵液、という事らしいです。

これね。バラの栽培をなさってる方は、ウドンコ病防除に使ったりもしてるんで
すって。昔からの伝承農法みたいな感じなのかな。

面白そうだなー、とは思ったものの、
ここは東京のど真ん中。コンクリートジャンゴーでございますからね、ヨモギなんておいそれと手に入る訳がございません。
「朝早く」なんてアナタ、一泊しなくちゃ無理無理。

でもって、得意のインチキですよ。

材料はベランダで調達。
材料はベランダで調達。

材料はベランダで手に入るこんなもの。効くのかどうか分かりませんが、
成長甚だしいものを使えば、それ風になりかなぁーと。
主にメロンの脇芽が主役になっちゃいましたけど、生長点だけを集めました。
こんな風に、収穫残渣や剪定クズを上手く活用して、
ベランダ内サイクルが出来たら面白いなーなんて思ったりして。

ベランダの水耕栽培ですから、ステキな土着菌なんて期待できません。
そ・こ・で!前もって作っておいた果物酵母&乳酸菌の登場でございますよ。
これの力を借りて、発酵させちまえ、って魂胆です。

黒砂糖とベランダの諸々。
黒砂糖とベランダの諸々と果物酵母をペットボトルに。

ちなみにね。酵母って言われても良く分かんないなー、という私と同じような方
には、このコンテンツがお勧めです。ページの上のほうに、読みやすくシリーズをまとめたPDF版があります。すんげー分かりやすいです。パン作りが基本なのですが、酵母の性格なども詳しく触れられています。

さて。天恵緑汁もどきを仕込んでから5日。もうそろそろ使えるのかな。
ちなみに、匂いは大した事ないです。少し酸味のある匂い、って感じ。
材料にも因るのでしょうね、匂いそうなものは入れてないですから。
この天恵緑汁、飲む方もいらっしゃるらしく。
まぁ、葉っぱと黒砂糖ですからね、そうそう変なものじゃ無いんですが。
飲む勇気は、さすがに…。無いっす。

ちょびっとづつ、葉面散布で使ってみます。恐る恐るですけど。
ベランダが全滅になったら、笑ってねー。

Posted on 2010年9月23日

みなさまからのコメント

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  1. 良い結果を楽しみにしておりますぞ♪
    万が一、ベランダ全滅な~んてことになったら、うちの子たちを引き取ってくれませんか?
    栽培スペースを無視した生長具合に、非常に困っております(笑)
    処分せずに待ってます (⌒▽⌒)アハハ!

  2. @NORFさん、いらっしゃいませ♪
    今ね、すんげー雷鳴ってるの@中野。怖いよー。

    あらま、ではこの細菌兵器によって全滅した際には、お邪魔させていただきますっ。美味しい野菜を作っておいてください(笑)
    NORFさん、アスカマンはどうですかー?私も来春は、少し土の栽培もしてみたいので、この冬に少しボカシ肥なんかも作ってみようかなー、と思ってます。
    土は全然分かんないので、色々教えてくださいね (=^_^=)
    腐葉土と堆肥の違いも分からんぐらいですからー (^_^;

  3. Naomiさん、さすが勉強熱心で、まさか韓国の自然農法まで調べてるとは(^^)/
    でも、やっぱ材料はヨモギの方がよかったのでは(^^? 自転車部でひとっ走りすれば見つけてこられたのでは(^^?

    どんな結果がでるか楽しみですね(^^)

  4. 水耕メインだと、土に混ぜるってわけにもいかないので、養面散布用のものがほしいですね
    でも見ているだけで良さげです(笑)
    それぞれ、栄養成長と生殖成長に効果が別れるようですね、面白い!

    アスカマンは、肥料成分としては足りませんが、土壌改良としては良さそうな気がしてます
    そして何よりエコだと思ってます
    追肥は絶対必要なので、いろいろと考えたほうがよいみたいですね
    栽培途中でも息切れしたら有機肥料を追加するとよいみたいです

    水耕はやはり液肥の費用対効果が気になります
    (こちらもよろしければ、今度数字だしてみてください)
    でもでも、シンプルさも捨てがたい
    いろいろやってる私は、あほみたいに資材ばっかり増えてます

  5. @ユンイさん、オソオセヨー♪
    自転車部はね、止まってくれないの(爆)
    やっぱりヨモギは強力そうですよねー。私の実家ってね、すぐ目の前が江戸川の堤防なんです。ヨモギが盛りだくさんなんですよー。
    だから春のベストシーズンになったら、本物を作りに実家に帰ります(笑)
    お醤油で有名な野田も近いし、すんごく優秀な土着菌が居そうでしょー(^_-)-☆
    今回はお手軽ライト版で、ちょっと試してみますね〜!

    @葉っぱさん、いらっしゃいませ♪
    ウチみたいに収穫の少ないベランダじゃぁ、費用対効果って言っても、、、
    「楽しいからプライスレス♪」みたいな程度だもの(笑)
    発酵液作り、ちょっと面白いですよ♡そうなの、栄養成長と生殖成長向けをミックスしてみたのですよー。良いとこ取りになるかなーなんて。
    水耕栽培の完全無機質の世界も、スカッとしてて好きなんですけど、
    「自然のパワーを使わせて頂く」ってのも、少しづつ挑戦してみますねーd(⌒ー⌒)

  6. なにやら美味しそうなものができていらっしゃるようで。
    醸す匂いにつられておじゃまいたします。

    パンをしょっちゅう焼いてはおりますが、へえーっ、酵母には他にも何かお役立ちの魅力があるんだなあと興味津々で記事を拝見しております。
    葡萄や桃の酵母はないけど、どっさりあるドライイーストやらナントカイーストやらの袋をにぎりしめ、これもその園芸資材用のお薬にも使えるんだろうかとニヤニヤしちゃたりして。そんなお手軽な菌じゃダメかしらね。

    そういえば、以前、ライ麦の粉と水だけでパン酵母を育て、それでパンを焼いて食べてみたことがありました。恐ろしくすっぱいシロモノに成長していたようで、あのパンは忘れられない味となりました。
    なお、ドライイーストの味はトンデモナイ吐きそうな味でした。

    桃と葡萄なら美味しそうだなあ。
    あらま、味のお話じゃありませんでしたね。
    園芸用にご活用とのこと、そんなんでこれからもとっても楽しみです♪

  7. @ともこさん、いらっしゃいませ♪
    あらー、パンを焼かれるんですね、凄いなぁ。
    酸っぱくなっちゃったパンは、酢酸発酵まで進んじゃったんでしょうかねー。
    酵母はアルコール発酵をするんですが、このアルコールを好きな酢酸菌が入ってくると、お酢になっちゃうんですってね。発酵って面白いなぁー。

    ドライイーストでね、ウチの旦那さんは、えひめAIを作っていましたよ(=^_^=)
    材料はこんな感じです(現代農業10月号より)

    お湯(42℃)250ml 砂糖15g ドライイースト5g
    ヨーグルト25g 納豆0.1粒(ネバネバだけ)
    500mlのペットボトル

    1.お砂糖とドライイーストをボールでまぜる
    2.ヨーグルトを入れる
    3.納豆のネバネバをお湯をかけて流し入れる
    4.残ったお湯を入れて、良く混ぜる
    5.ペットボトルに入れて、ゆるくフタを閉める
    6.できるだけ保温しながら24時間発酵させる
    7.舐めて酸っぱかったら出来上がり
    8.水道水を足して500mlにして、できあがり!

    オリと上澄みを分けて、オリは冷蔵庫に保存。上澄みは常温でもOKで、1年ぐらいはもつそうです。できれば3ヶ月ぐらいで使い切ると良いみたいです。

    1000倍ぐらいに薄めて葉面散布にしたり、活力剤として使ったりと、いろいろと活用方法があるようですよー。ドライイーストって発酵力が強そうだし、自家製堆肥の発酵スターター剤にも良いのかもしれませんぞ。
    冷蔵庫の中のもので園芸資材が作れるのって、楽しいっすよねー。
    私も探り探りですが、身近なものを活用するワザを身に付けたいなぁ、と思っとります。
    ともこさんも一緒に冒険しませんかぁ〜〜(笑)
    あ、保険には入っといてくださいね(爆)

  8. ふふふ!実験好きは夫婦揃ってなんですねぇ(笑)
    Naomiさんちのベランダは全滅するとは思わないけれど、何だか
    予定外のものが繁茂しそうな気がするのは私だけ?(笑)

  9. @duckbillさん、いらっしゃいませ♪
    よ、予想外のモノって ( ̄□ ̄;) ドキドキ…。
    実は私自身、ジメジメしたお天気だったから、むちゃむちゃビビってました〜(笑)
    色んな菌がいっぱいなもんで (^_^;
    イザと言う時のために、除菌スプレーも用意してあったりします(爆)

    ご近所様にご迷惑がかからぬよう、気を付けて実験に勤しみまぁ〜す♪

  10. この上なくご丁寧なレシピを頂き、まことにまことにありがとうございます。
    なんだかわけもわからぬままですが、今から「えひめAI」とやらを作りにかかります。冷蔵庫にあるものですし、ヨーグルトは昨日買っておきましたしね。
    ぶふふ。どんな生き物が飛び出すやら。ワクワクします。家族も増えて賑やかになりそうだし。

    もしも変わり者がでてきたら、せっかくだからNaomiさんちにもおすそ分けいたしますね。

    おかげさまで、微生物の働きっていうのを眺める新しいお楽しみができちゃいました。ありがとうございます。

  11. @ともこさん、いらっしゃいませ♪
    おお!ともこさんも醸されますかー(笑)

    少し涼しくなってきたので、お湯ができるだけ冷めないようにするのが
    コツかと存じますよ。まぁ、パンをお焼きになるから、心配ご無用だろうけれど。

    えひめAI、1000倍で葉面散布してりもしてますが、
    今のところは問題無いようです。水耕栽培だけど根元の培地に、少し播いて見たりもしちゃいました。
    こんなんで健康野菜が豊作になれば、大笑いなんだけどなぁー(笑)