安心して楽しめる家庭菜園のための放射能防御
このページの最終更新日:2013/03/24
まずは難しい解説の前に、サクッと計算してみましょう!
セシウムの土壌濃度は、おおよその目安が、簡単な計算式で算出できます。
お住まいの地域の空間線量率を入力してみてください。
空間線量率はココで調べよう! 文部科学省 全国及び福島県の空間線量測定結果
ただし、警戒区域、計画的避難区域、旧緊急時避難準備区域を除く。
黒ぼく土は火山性の物質が積もって出来た土が、長い時間をかけて耕され、有機質の富んだ黒っぽい土に変化した土壌の事です。関東平野が有名ですが、岩手県などの東北地方、九州地方や北海道の一部にも多くみられる土壌です。 黒ぼく土はその性質上、セシウムの吸着力が弱いとされており、計算式が別になっています。
黒ぼく土の分布はココで調べよう! 土壌分布図(東北大学 土壌立地学HP)
食べ物や土そのものに含まれる放射性物質の量は、ガイガーカウンターでは量れません。しかし、その後の大規模な調査で、ある一定の関係性があることが分ってきたそうです。
詳しくは、農林水産省のプレスリリース「農地土壌の放射性物質濃度分布図」の作成についてに別紙として添付された「農地土壌の放射性セシウム濃度の簡易算定法(PDF)」をご覧ください。
本来は、土を検査機関に持ち込んでしっかりと測ってもらう事が大切ですが、簡易算定法を用いて計算し、おおよその目安を確認してみてください。
ただし!この簡易計算法では、空間線量の低い地域のベクレル数が、多めに出てしまうようです。(^-^;
文部科学省が2011年11月に発表した航空機モニタリング結果から算出した地表面へのセシウム沈着量の報告では、天然核種の影響を差し引いて、さらに細かく計算されています。東日本のかたは、このマップもご覧ください。
教えて頂きました!on Twitter
これはいいですね。福島県下での最初の大規模土壌調査(2011年6-7月)の結果でも、土壌試料採取場所の空間線量率と土壌中の放射性セシウム濃度のグラフを描くと点がほぼ直線上にのることが確認されています(bit.ly/X7G8cY p.16) @naomi_ssd
— naoさん (@parasite2006) 2013年2月25日
「農地土壌の放射性セシウム濃度は、空間線量率(地表1m高)と一次の相関関係にあります」空間線量率から事故前の値を引かなくていいのか疑問 RT @parasite2006: …計算式は農水省謹製bit.ly/WeEUz1(掘った深さは水田15 cm、畑30 cm…
— Haruhiko Okumuraさん (@h_okumura) 2013年2月28日
「東日本全域における、天然核種による空間線量率の平均値を除いた 上で」 bit.ly/XIl4aF など @h_okumura: @parasite2006 文科省は天然核種を引いていると思います
— ryugo hayanoさん (@hayano) 2013年2月28日
土はこのまま食べるものではないので(当たり前だ w)この数字の全てが体内に入るわけではありません。
セシウムは土壌の成分と強く結合してしまうため、植物が吸収するセシウムを吸収するのは、ほんの一部になります。
野菜(作物)が吸収する放射性物質の割合を「移行係数」と言いますが、これもまた、最大でも数パーセントという、驚くほど小さな数値。
移行係数から作物のセシウム濃度を予測してみよう
しか〜し!放射性物質による汚染は、少なければ少ないほうがいい。農林水産省は土壌の汚染を拡大させないために、肥料・土壌改良資材・培土については400Bq/kgという暫定許容値を設定しています。
農林水産省:放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値の設定について
農地(水田)の作付け制限値は、400Bq/kgより遥かに高い数値です。しかし私たちは農家さんのように、精密な土壌検査はなかなかできません。ですから、より安全な数値を目安にするべきだと思います。実際に流通している培養土は、制限値よりもかなり低いものが多いようですよ。
安心の基準は人それぞれ。不安があるのならば、しっかり検査をしてもらうことをお勧めします。また、プランターの土を入れ替えたり、土壌のコンディションを整えたりと、事前に対策を取るようにしましょう。