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危ういので近寄りたく無かった、君子蘭

玄関先で見窄らしい姿をさらしていたクンシラン。今年は花は咲きませんでした。

クンシランって、暑すぎたり直射日光の当たる所はダメ、寒すぎるのもダメだけど、ある程度の寒さに当てないと花が咲かないという植物だそうです。置き場所が肝心、ということよね。

2022年の写真です。

以前、よく花を咲かせていた頃に置いてあった場所は、とてもその成育に合う場所だったようで、豪快に毎年花を咲かせていたのですが、今は母の車イス置き場になってしまったため、玄関先に移動したんです。

そしたら葉ばかりが茂って、花が咲かなくなっちゃった。扱うのも大変なので処分しようかとも思ったんですが、長くこの家にあったものなので、もう少しだけ頑張ってもらうことにしました。

なんかもう酷いね。

今あるこの場所はあまり適切な環境では無いようで、暑さと寒さで葉が痛んじゃっています。

でもねー、浅いとは言え30cm越えの素焼きの鉢、これを取り扱うのは容易じゃないですわよ。移動するのも面倒でずっと見てみぬフリをしてきたのですが、流石に酷い有り様なので2週間ほど前の話ですが、意を決して植え替え決行。腰を痛めつつ、何とかひっくり返して株を引っこ抜く。もう殆ど土が無いじゃん!という、予想通りの状態でございます。

置き場所以前に、これじゃぁ花咲かないよなぁ。

抜くのが大変でした。

がっちりと一塊になった根を少しずつ丁寧にほぐして、1株ずつ分けようとしたのですが、中央の3株はしっかり合体してしまって分けられず。たぶん、ナイフなどで切り離すべきなのだろうけど、勇気が無いのでそのまま植えることに。その他、大きく育っているけど奇麗に分けられたのが2株。葉の少ない小さな株も沢山あったけど、まだまだ花も咲かないだろうから、それらは処分しました。

根っこの量が多い!

合体している3株のみをもとの鉢に戻し、市販の「クンシランの土」で植え替え。どうみてもこの鉢では、3株が精いっぱいだろうから、大きめの2株はそれぞれ、余っていた陶器鉢に植えてしまった。つまり、増えちゃった、ってこと。

でもクンシランって、葉の向きが一定方向に並んで生えるから、1株1鉢じゃないと、葉が折れちゃったりするんですよ。多分、この株分けしたほうが奇麗に育つんじゃないかな。

この鉢には3株が限界か。

小さな鉢ならば、何とか置き場所も見つかりそうですし、葉が増えてくればそこそこ奇麗な観葉植物になってくれるのではないでしょうか。鉢がダサいけどね。いずれは好みの鉢に植え替えましょう。

「みんなの趣味の園芸」によりますと、「2月から3月は日当たりのよい室内、4月から5月は室内の明るい日陰、6月から10月は戸外の明るい日陰、11月から1月は室内の明るい日陰が適しています。」と、かなりの過保護栽培がお好みのご様子です。

増えてしまいました…。

クンシランは「蘭」とつきますが、ヒガンバナの仲間です。ウチにはシンビジウム(こちらは蘭です)も祖母の代からの鉢が幾つかあるのですが、やはり温度管理が必要なので、冬の入り口と春の出口の年2回、「植物大移動」が必要になります。

そうなるとやはり、全部を良い環境に置いてあげることもできないので、何となくローテーションしながら、だましだましの栽培をせざるを獲ません。結果、花が咲くものもあれば咲かないものもあり。ならばそもそもの鉢数を減らそうと言うことで、シンビジウムは8鉢あったものを整理して半分にしようと思ってたのですが、クンシランが2鉢増えてしまったのは想定外でした…。

シンビジウムも植え替えつつ、整理してます。

一先ずクンシランに関しては、再来年ぐらいまではこのまま植え替えずに行けるでしょうから、何とか置き場所を工夫して、ひと花咲かせてもらいましょう。基本的に、冬場の室内置きは暖房の効かない場所なら何とかなりそうですし、夏の屋外はどうしたって涼しく過ごさせてあげられないから、サバイバルしてもらうしかありません。7月が花芽形成の時期らしいのですが、きっと今年も暑いのでしょう。

しっかり頑張っていただきたい!

これならもう少し持ちそうですか。

ちなみに、コメリのウェブサイトの「クンシランの育て方」がとても分かりやすくまとまっていたので、リンクを置いておきます。

https://www.komeri.com/contents/howto/html/01790.html

こういった室内管理の必要な鉢物は、できるだけ減らしていきたいとは思っていますが、室内に鉢物を置けるぐらいの物理的なゆとりをキープするってのも、実はこれ大事なことかもしれません。

まぁ物理的なゆとりよりも、植え替えだのお世話だのに費やせる時間のゆとりのほうが、確保が難しいですけどね。

Posted on 2025年5月30日

みなさまからのコメント

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  1. 鉢物の管理は、ちょっと難しい。
    育てていれば、どうしても鉢が小さくなる。
    株分けして、鉢を変えてやれば、また咲いてくれそうです。

    ポチ、っと!

    • kaugai90さん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      鉢を大きくすると扱い辛いですし、かといって株分けして増やすのもなぁ…と、毎回悩みます。
      東京に居る時は、野菜を中心とした1年草ばかりだったので気楽でしたが、確かに鉢物の管理は難しいですね…。まだまだ勉強が足りません。(^-^;;

  2. Naomiさん、こんにちは。
    クンシラン、実家にもいくつもの鉢で父が育てていました。クンシラン栽培が流行した時代だったのでしょうか、懐かしい風景で記憶に残っています。父の認知症とともに鉢の数が減り、世話する主が亡くなったいま、全ての鉢が姿を消しました。毎年咲いてくれる花は嬉しいものですね、この先も花が続いてくれますように。

    • いまねえさん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      うんうん、園芸にも流行がありますよね、「カンナ」なんかも今ではあまり見なくなりましたが、ウチには今でもあります。クンシランも流行っていた時代があるのですね。そうですか、いまねえさんのご実家にもありましたか。何となくレトロな雰囲気を感じるのは、そういう事なのかな。

      クンシランやシンビジウムは管理が面倒ですが、やはり私も「実家の園芸」としての印象が強くて、母がいるうちは出来るだけキープしてあげたい、と思っています。ちなみに、面倒を見ていたのは父で、母は「花を眺める係」だそうです。水やりぐらいやってくれーと言いたいww

      いまねえさんにも楽しんでいただけるよう、頑張って咲かせますね!

  3. あ・・・クンシラン。。。(汗)
    うちのも寒さで葉がボロボロです。(涙)
    多分根っこは、もう地面に達してるんじゃないかなあ。(激汗)
    株分け・・・しなくちゃとは思ってるんですけどね。f(^^;)
    何とか自力で、鉢から分かれてくれないかなあ。(゚.☆) ばきっ!

    • akkyanさん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)

      ありますか、クンシラン。葉っぱ、意外と弱いですよね。折れるとすぐ折り目が茶色になっちゃうし。

      自力での株分けってー(笑)イチゴみたいに?(笑)
      もういっそ、地植えにしてしまわれては如何でしょう?
      それはそれで、大繁殖したら面倒か (^-^;;

      なかなかくせ者のクンシランですが、あの花のインパクトの強さは捨てがたいですね。akkyanさんのクンシランも、沢山咲きますように。

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