- 2001年築の家
- 田舎暮らし
信心深いわけではないが
おびしゃ(「御奉射」と書きます)という行事をご存知でしょうか。
Google先生によりますと、「利根川流域の埼玉県・茨城県・千葉県にかけて分布しており、弓で的を射てその年の豊作を占う行事」だそうです。
子供の頃から行われていた行事ではありますが、その昔は、前の晩から「宿」の当番の家に男衆が泊まり込んで騒いだ揚げ句の行事だったそうです。昔は娯楽も無かったから、飲んで騒いで博打を打って、きっと翌朝は皆ヘロヘロでの神事だったんでしょうね。あんまり子供には向かない内容だったからか、私はこの行事の詳しくを知りませんでした。
今は神社に昼前に集まって神事(というか、矢を射るだけ)を行い、その後は希望者が集まって、近くの蕎麦屋さんで新年会、というのが慣例だそうです。
ライトな行事になったけれど、ウチのご近所さんたちは皆、もう氏子も辞めてしまわれたそうで不参加。そういう時代だよね。今年は我が町内班がお当番だけど、そういった訳で人手が足りない様子だったので、お手伝いに行ってきました。
前日に、運ばなければならないものを渡されたのですが…
なんとまぁ可愛らしい、手作りの弓と矢。ええ?これを射るんですか。マジですか(笑)
当日は神社に集まってお清めを頂き、各町内の代表者5名が、境内に立てられたこれまた手作りの的を目指して矢を射ります。距離は5mぐらいかな。
的に当てた方が良いのか、当ててはいけないと言う節もあり、結局は何をしたら正解なのか今となっては誰も解らない様子。ふふふ、間抜けだなぁ。
我が町内の人数が足りない!ということで、急きょ私も射手に抜擢されてしまい、肝心な行事の様子が撮影できなかったのですが、私は3度手元に落として失敗するも見逃していただき、4度目でなんと的を超えるホームランを放つというミラクル。あんな弓でも飛ぶ時は飛ぶんだな。
的には当たりませんでしたが、まぁ笑いが湧いたのでよしとします。
占うも何も、何の事やらさっぱりわからない温いイベントでしたが、私は嫌いではないです、こういう神事。
意味が解らずやってる感じも悪くないと思ってます。結局、お祭りや行事は地域のコミュニケーションの場でしか無いですもんね。昔からきっと、集まって騒ぐ口実だったんだと思います。
本来は男衆の行事だったこともあり、参加者で女性は私一人。それでも以前は女性の参加者もいたみたいですが、今日は若い人も少なくてとても残念な状態。
射手に抜擢された際に「女性でも良いのでしょうか?」と聞いたところ、皆さんに「今どきそんなのないよw やってごらんよ!」と快く任せていただいたので、なんだそんなことなら「女性も参加OK!」って言ってあげれば人も来るだろうに。お母さんが来れば子供も来るし。ねぇ。
実はこの地域の夏祭りは、2020年から休止しています。そうこうしているうちに氏子もかなり減ってしまってますから、以前のように神輿を出したりするのは、もう難しいのかもしれません。私が子供の頃に遊んだ神社の境内も、今は遊ぶ子も居ないみたいで寂しい限りです。
神主不在の神社だから、地域で保守していかないといけないんだけど、行事が無いと廃れていってしまいそう。何か新しい風が吹いてくれると良いのだけれど。
信心深いわけでは無いけど、どうでも良いとも思えなかったりします。
今、自分にできることは「参加できる行事には楽しく参加する」ということだけだと思うので、今後もできる限りそうしていこうと思います。
Posted on 2025年1月13日
みなさまからのコメント
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> お母さんが来れば子供も来るし
ホントにその通りですよねえ。f(^^;)
うちの町内の防犯パトロールは、何故かお母さんの参加が多くて、
子供も一緒に来てますもんねえ。。。子供も参加賞を貰ってます。
あ、もしかしてそれが狙いか。。。(笑)
> 参加できる行事には楽しく参加する
私も出来る限りはそうしようかなと・・・
まあそう思ったのも最近なんですけどね。。。(汗)
しかし殺傷能力の無さそうな平和な弓ですね。(笑)
akkyanさん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)
防犯パトロールにお母さんとお子さん!!素晴らしいなぁ。ウチの場合は、杖をついた高齢者のお散歩みたいになってますよ(^-^;; 若いご家族は自治会への参加も少ないみたいです。
参加賞を付けるのって面白いですね。小さい頃から地域の行事に参加するって、コミュニティーを繋いでいくためにとても大事だと思います!
>> しかし殺傷能力の無さそうな平和な弓ですね。(笑)
ねぇ(笑)間抜け具合がとても良いでしょう?
この行事も、お子さんにやらせてあげたら、とても喜ぶと思うんですけどねぇ。
昨晩も宮崎で大きな地震がありましたが、いざ何か起きた時のことを考えると、地域のつながりが希薄でとても不安です。東京みたいにインフラも整っていないですし。
田舎には田舎の暮らし方があるんじゃないかな、と、最近思っています。
神主不在の神社。
我が家の近所にも、あります。
それだけでなく、高齢の神主がいなくなったら、そうなる寺社も・・・
今後、こうした寺社が増えて来ますよね~
ポチ、っと!
kasugai90さん、いらっしゃいませ♪ コメントありがとうございます (*^-^*)
ああそうか、神主さんだって跡継ぎ問題がきっとありますよね…。
段々と神社も減っていってしまうのでしょうね。
維持費もかかるし、このまま氏子が減ってしまったら、我が地元もどうなるかわかりません。寂しいなぁ…。
今年もお掃除や行事には参加していく予定ですので、その際はニコニコ楽しく、雰囲気を盛り上げる係として参加しようと思います!
私は千葉房総ですがこの行事は知りませんでした。古い行事も時代と共に形を変え男だ女だと言わずに存続できる道を探して繋いでいくのでしょうね。我が町内では念仏講、というのが年に一度程度の持ち回りできます。来月我が班が当番です。既に御詠歌の独特の節回しを唄える人も鉦をたたける人もいなくなったので、御詠歌の一部をいくつか皆で読んで終わり、あとはお茶飲んでお話しするので構わない、町内の親睦会にして繋いでいってね、と言う感じになりました。が口ではそういっても実際は昔のやり方に固執して若い人のやり方に口出しをしてくる御仁もいて今回私も改善案を提案したのですがはねつけられました。一時途絶えそうになったのは何故なのか、そこをわからなければ明日には繋がらないのに、頑固な老人め!と密かに毒づきつつ何時かは変えてやるともくろんでいる所です。今年もよろしくお願いします。