震災から1年。
どうしようかと悩んだのですが、週末は福島の実家に帰っておりました。
別に気の利いた事が言えるような息子と嫁じゃないんですけど、話し相手がいるほうが少しは良いかな〜?と思って。
3月11日の郡山は、良いお天気でした。
この1年、私の気持ちの中で、一番大きかったのは「後ろめたさ」かもしれません。
どんなに分かろうとしても、やっぱり、本当に被災した方々の気持ちは分からない。
気に留めてはいるけれど、自分は何の苦労もなく、普通に元気に暮らせている。それなのに何もしてあげられない。
そんな「後ろめたさ」と共に過ごした1年だったと思います。
あらためて、震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。
そして一日も早く、被災された皆様が、安心して暮らせる日が訪れますように。
今回のキャンドルナイトは、苗たちと共に。
日曜日、両親と震災特別番組を見ながら、地震の起きた時間に黙祷しました。黙祷しながら思いました。
「この震災を後世までしっかりと伝えること。そして、そのために正しい情報を知る努力をすること」も、役目の一つかもしれないと。
ぬるいかもしれませんが、誰にでもできる大切な事だと思うんです。
「後ろめたさ」の次に大きく心にのさばっていたのは、放射能に対する恐怖心でした。報道やネット情報に私自身が揺れに揺れた1年でもありました。
JA須賀川の産直販売所「はたけんぼ」
復興を妨げる要因の一つは、やはり福島第一原発の事故だと思っています。昨日のテレビ「鉄腕DASH」をご覧になったかたも多いと思いますが、今もなお、除染の目処が立たない地域が多い。けれどもDASH村だけでなく、様々な地域で様々な実験的取り組みも行われているようです。
郡山で新聞を読むと分かるのですが、福島県内では東京よりも遥かに詳しい情報が提供されていて、「これなら冷静に判断できるかもなぁー」という印象を受けました。消費地である関東にも同等もしくはそれ以上の情報が入ってこないと、本当の「復興」は難しいんじゃないかしら、とも思います。
放射能は怖い。ベクレルとかシーベルトとか、何だか良く分からなくって、すんごい怖い。特に小さなお子さんのいらっしゃるお母さんや妊婦さんにとっては、とんでもなく巨大なストレスでしょう。
だからこそ、正しく知って正しく怖がることが大事だと思うんですヨ。
各メディアには「安全性」「危険性」というフィルターを掛けた報道をするのではなく、正確な情報を伝えることに注力してもらいたい、と改めて思います。
判断するのはメディアではなく、私たちですし。
むちゃくちゃ大人気の地元野菜。
事故当初に野菜から検出された放射性ヨウ素はさすがにヤバいと思ったけれど、1年経った今では、ぶっちゃけ検査体制が整いつつある今の福島のお野菜は怖くないと思ってます。もちろん判断基準は人それぞれですから「食べてね」とは言いません。何をストレスだと感じるかは皆違いますもん、一番ストレスを感じなくて済む暮らし方をチョイスすれば良いと思いますよ。
そう、ストレスを溜め込むことのほうが、断然!体に悪いですよー。
あっという間に胃潰瘍になっちゃったりしますからネ。
私も買いました。
私自信は原発には反対です。もちろん核兵器についても。
散らかしたものを片づけられないなら、手に入れるべきでは無いと思っています。けれど、
じゃぁ、これからの発電はどうするの?
地熱発電って、本当の所どうなの?
経済は大丈夫なの?
廃炉にする作業員さんは足りるの?
温暖化はどうなるの?
などなど、もっともっと真剣に議論されていくべきだと思ってます。
原発事故報道については、「直ちに健康被害が出るわけでは無い」なんてアヤフヤでバカにしたような説明しかしない政府やマスコミと、恐怖心を煽る事に必死なネット情報や感情的に訴えかける活動団体の啓発記事の狭間で1年過ごしてみて、思ったことは、
どっちもどっちだわ、と。
結論を出すよりももっと先に「ちゃんと知らなくっちゃダメ」なんだわ、と。
そしてそれは、これから長く続く戦いでもあるわけです。
それにしても混んでた…。安くて美味しいんだよね〜。
復興がまだまだ進んでいない状況も、テレビ画面を見ていて本当に心が痛かった。だけど「かわいそう」と思うだけじゃなく、ちゃんと見届けなくちゃ。
なんでこんなに進まないの?
お金は今どこでストップしてるの?
そういう疑問に対する答えを探して行かなくちゃ、と思います。
震災で亡くなった沢山の方々のためにも、地に足をしっかり踏ん張って、
日本人として生きていかなくちゃネ。
1年を期に、フンドシ締め直してガンバロー!!と思った3月11日・帰省&キャンドルナイトでございました。
あ、フンドシは履いておりませんけども。
すんません、まとまりの無い記事になっちゃいましたが、勇気を出して正直なところを書いてみました。自分なりの1年の区切りとして。
あースッキリした。
そうそう、そうだった。
帰りの郡山駅の新幹線改札で、私のすぐ後ろに大江健三郎さんがいらっしゃったようです。私に話しかけようと振り返ったダンナが気づいたんだけど。
何か緊張しました。(笑)
Posted on
3月 12, 2012 at
11:27 am by Naomi
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